クルマと人の“雰囲気”重視したコンクールデレガンス…27thマロニエランミーティングin日光

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右からマセラティ ミストラルトヨタ2000GT、オースティンミニクーパーS Mk1、MGA、フィアットアバルト750GTザガート、オースティンヒーレースプライトMk1、MGA
右からマセラティ ミストラルトヨタ2000GT、オースティンミニクーパーS Mk1、MGA、フィアットアバルト750GTザガート、オースティンヒーレースプライトMk1、MGA 全 24 枚 拡大写真

マロニエラン実行委員会が主催する、27thマロニエランミーティングin日光が4月23日から24日にかけて開催。24日はコンクールデレガンスが行われ閉幕となった。

栃木方面のクラシックカーを得意とするワークショップとユーザーが主体となって開催し続けているこのイベントも27回目を迎え、今回も50台近いエントリーがあり、盛会となった。

初日の23日は日光霧降アイスアリーナ(栃木県日光市)に集合し、ジムカーナをしたあと、大牧牧場などを経由し宿泊先である中禅寺金谷ホテルにゴールした。夜は美味しい食事とともに参加者同士、ゆっくりと会話を楽しんだ様子。

翌24日はホテルエントランス前に並んだ参加車両によるコンクールデレガンスだ。通常このコンテストはオリジナル度が高く、また、きれいにレストアされたクルマが受賞することが多い傾向にある。しかし、マロニエランin日光の場合は、そのオーナーとクルマがどのように歳月を積み重ねてきたか、あるいは、オーナーがそのクルマとどれだけ楽しんでいるかなど、“雰囲気”をベースに審査員の“独断と偏見”で選ばれる。因みにその審査員たちは初回からこのイベントに参加している熱心なファンでもあるので、今回も7台の審査結果にエントラントたちも十分に納得のいくものであった。

今年はのちに作られたとはいえ、そのクルマを十分に楽しみ、小物にまで凝っていたということで、ジャガー『CタイプRep』。そして、全体の雰囲気が良く、かつ軽快にジムカーナもワインディングも走っていたことに審査員をはじめ皆が注目したことから、ロータス『7シリーズ2』が獲得。

また、同じくジムカーナで軽快な走りをしたが、来る途中でいろいろトラブルに悩まされたが、ありものでうまく応急処置をして参加した、アルピーヌルノー『A110』が受賞。また、このイベントのトロフィーを作成していることから、功労賞と運転がうまいということで、MG『ミジェット』に贈られた。このトロフィーは壊れた部品をベースに作られており、こうならないようにというおまじないも兼ねているとのことだ。

次は、マロニエランin日光のエントラントはにこにこしながら楽しそうに運転しているという特徴があり、3人の家族が皆楽しそうに乗っていたということで、モーリス『マイナートラベラー』が。そして、当初の工場を出た時のコンディションを維持し、その状態を後世に伝え、また、設計者が意図したように走らせるという思いを持ち、遠くから来場したということで、ランボルギーニ『ミウラ』が選ばれた。

このイベントは常連が多く、その口コミで新しい人が来るので、とても和やかな空気が継承されている。最後には、そういう初めての参加者であり、かつ、とても良い雰囲気を持つクルマで、室内に置いてある小物にまで気を使っているということで、バンデンプラ『プリンセス』が受賞した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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