【北京モーターショー16】開幕…コンパニオンなしのショー、入場者数は史上最高となるか

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中国の巨大集団「広汽集団」のグループ出展。中国に進出する合弁企業が一堂に見られる
中国の巨大集団「広汽集団」のグループ出展。中国に進出する合弁企業が一堂に見られる 全 13 枚 拡大写真

今回で14回目となる「北京モーターショー」は、経済成長率の伸びが鈍化しているとの報道が繰り返されるようになって初めての開催となった。前回は入場者数が85万2000人と史上最高を記録。今回は前回を上回ることができるか、内外から注目を浴びてのスタートとなった。

会場は前回と同じ「北京中国国際展覧センター」。主催者の発表によれば、新館と用品系メーカーが集まる旧館を合わせ、展示エリアは22万平方mとなったが、前回VWグループが使っていた“VWグループ館”の建物が工事中のために使えず、その分だけ会場エリアは狭くなっているという。各社の担当者によれば、各社とも前回実績よりもスペースを狭くするよう主催者より言われたそうで、確かに会場を見回すとどこもかなり窮屈な印象を受ける。

それでも会場には世界14か国・地域の企業1600社超が出展し、展示車両数は1179台にも及ぶ。うち112台は世界初公開モデル、21台はアジア初公開モデルとなり、その数は紛れもなく世界トップレベルのモーターショーと言って間違いない。一方、中国政府の方針によって推進されるエコカーは計147台が展示され、中国においてクルマを取り巻く環境が大きな転換期に来ていることを示す象徴的なショーになると言っていいだろう。

海外の主な出展企業は、欧州勢がフォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、BMW、ミニ、メルセデス・ベンツ、ベントレー、ルノー、プジョー&シトロエン、ボルボなど。米国勢はゼネラルモーターズ、フォードなど。日本勢はトヨタ、ホンダ、日産、マツダ、三菱、スバル、スズキが名を連ね、韓国からはヒュンダイとキアが出展した。一方、第一汽車集団、東風集団、上海汽車集団、長安集団などの大手が傘下全ブランドを引き下げて参加した。

ところで、今回の北京モーターショー開催直前となって、主催者側よりコンパニオンの出場禁止という発表があったが、これは2015年の上海モーターショーに続く中国で2例目となる措置だ。中国ではモーターショーの各ブースに立つコンパニオンの露出度が批判を浴びるようになっており、主催者はこの状況に「自動車製品や技術を紹介するモーターショーの原点に立ち返り、健全・良好な会場雰囲気を取り戻す」ことを目的としていると説明している。

会場に行くと、その“お達し”は徹底しているようで、従来新車の横で微笑んでいたコンパニオンは皆無。そのおかげもあり、クルマだけの撮影が実にスムーズにできるようになったのは確かだ。ただ、コンパニオンが全くいないのかと言えばそうではなく、各ブースの受付に数人が来場者をにこやかに待ち受ける。確かに華やかさはなくなったが、主催者が説明するようにクルマを目的としている大半の来場者にとってメリット大となるのは確かなようだ。

《会田肇》

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