バニラエア、国際線旅客の誤誘導で再発防止策を策定…会長、社長は減棒処分

航空 企業動向
バニラエア(参考画像)
バニラエア(参考画像) 全 1 枚 拡大写真

国内LCC(格安航空会社)のバニラエアは、4月17日に104便の乗客を駐機場送迎バスで国内線到着口に誤誘導した件で、4月22日に国土交通省航空局長に報告書を提出した。

誤誘導で入国手続きをしないまま入国したのは50人。このうち日本国籍が41人、外国籍が9人で、全員への連絡が4月19日までに完了。

このうち、手続きを完了した乗客は20人。内訳は日本国籍が14人、外国籍が6人で、手続き日時を確定しているのが24人、日時を継続調整しているのが6人となっている。

発生原因について、駐機場送迎バスの配車・運行を実施しているバス会社の配車担当者が、対象便を国内線と誤認識し、運行指示を出した。同社からバス会社への運行指示の変更が電話のみで行われたため、正確に伝わっていなかったことが原因。また、バス配車~駐機場~バス到着口までの動線上で誰もエラーに気づく仕組みがなかった。

さらに、バス会社の運行管理状況の品質管理体制確立が不十分で、発生した不具合への対応を協議する場はあったが、不具合の未然防止を目的とした定期会議などを設定していなかった。

これら原因を踏まえて再発防止策としてバス会社に送付する駐機場送迎バスオーダーシートの書式を変更し、対象便の内際区分に関する視認性の向上した。当日のオーダー時または当日の駐機場変更などによる変更指示時は電話のみでも可能としていたが、FAXでも送付し、便情報に関する相互確認を実施する。

到着バス担当者を新たに設置し、配車前にバス運転手と相互確認を行うことで、未然防止を図る。バス運転手はバス到着口に到着する前、バス会社内で国際線、国内線の最終確認を実施する。

不具合発生の未然防止を目的とした定期的な会議を新設し、継続的に委託業務の実施状況を確認する。

一方、同社は国土交通省航空局長から厳重注意を受けたことについて事態を重く受け止め、石井知祥会長、五島勝也社長を減俸20%、1カ月の処分を行う。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「みんなガソリン車が欲しいんだよ…」フィアットの新コンパクト『グランデパンダ』、6速MT登場に日本のファンも反応
  3. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  4. 【スズキ GSX250R 試乗】ハンドリングは「小さなハヤブサ」!? 250ccらしからぬ独自の存在感…伊丹孝裕
  5. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る