BASF支援の学生宇宙農業研究プロジェクト、挿し木を載せたロケットを打ち上げ

宇宙 エンタメ・イベント
エーディト・シュタイン・スクールに通う学生たち
エーディト・シュタイン・スクールに通う学生たち 全 1 枚 拡大写真

BASFは、同社が支援する学生プロジェクト「V3PO」の研究の一貫として、研究対象となる植物の挿し木が、今夏に国際宇宙ステーション(ISS)へロケットで打ち上げられることが決定したと発表した。

V3POは、NASAの教育プログラムに採用されたドイツ初の学生プロジェクト。主な課題は、宇宙飛行を支える新鮮な食料を生産するにあたり、大量の種を運ばずに宇宙環境で植物を繁殖させること。BASFとNASAはこの課題に関心を寄せ、BASFがプロジェクトの科学面で支援し、NASAによって宇宙ステーションでの実験が実現することとなった。

V3POプロジェクトのメンバーであるマリア・コッホ氏、ラファエル・シリング氏、デイヴィット・ジェレイ氏の3人は、ドイツのエーディト・シュタイン・スクールで農業を専攻する学生。3人は、適切な実験計画を立てるために、ドイツのBASF農業研究所でのインターンシップに参加し、フロリダにあるケネディ宇宙センターの実験室で実施する実験の準備を行った。 宇宙環境では温度や湿度の違いから挿し木が細菌や菌類に感染する可能性が高いため、BASFは専門知識と製品を実験に提供。ISSでの研究期間およびその前後で、挿し木が糸状菌由来病害にかからないようにするために、BASFの殺菌剤が役立つ。

これまで無重力下で行われてきた実験では、種子の発芽時における根の成長を研究の重点に置いてきた。しかし、種子と違って挿し木には根がない。学生たちは今回の実験で、重力の影響がない環境で挿し木は根、芽、葉を成長させることができるのか、またその仕組みについて明らかにすることを目的としている。ISSでの実験と同時に、地球では重力の影響下での対照実験も実施予定。無重力でも植物の繁殖に挿し木が利用できれば、火星など長期の宇宙飛行時の食料供給において、大きな一歩を踏み出すこととなる。

《纐纈敏也@DAYS》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-3』存続が確定! 12年ぶり刷新へ、2027年登場の次期型デザインを大予想
  2. メルセデスベンツ『Cクラス』に改良新型、表情一新…EV登場に合わせて欧州で大幅改良
  3. マツダの新型「FRスポーツ」開発始動! 特許公開、次期ロードスターかアイコニックSPか?
  4. 世界一背が低い4ドア車として登場した、初代『カリーナED』【懐かしのカーカタログ】
  5. ダイハツ『タント』一部改良、149万6000円から…特別仕様車と専用用品装着車も発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
ランキングをもっと見る