【ジャガー XF 新型】クーペライクなデザインは継承しつつ空力向上

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ジャガー XF
ジャガー XF 全 8 枚 拡大写真

2代目となったジャガー『XF』は、初代のクーペライクなデザインを継承しつつ、空力特性を更に向上させたという。

そう話すのは、ジャガー・ランドローバー・ジャパンディーラー開発部の内藤久善氏だ。具体的には「フロントバンパー下部のエアインテーク外側にスリットが入っており、そこからフロントホイールの前方にエアを排出する仕掛けがある。これによって前輪のタービュランスを防いでクルマのサイドの気流を速やかに流す仕掛けがある」など、全体の空力抵抗を向上(Cd値0.26)。

また、デザイン上の特徴として、テールランプは『Fタイプ』のデザインを継承。「垂直のラインと半円形のモチーフが交差するデザインで、『Eタイプ』のテールランプのモチーフからインスパイア。Fタイプ以降の新世代ジャガーに継承されている特徴的なデザインだ」という。

先代と比べて、ホイールベースが 50mm延長。高さは5mm低くなり、全長はホイールベースが延長されたにもかかわらず、短くなった。内藤氏によると「これは主にフロントオーバーハングを切り詰めることによって実現されており、全体のフォルムがより安定感のあるものになった」と話す。また、「前後の重量配分が50:50になったことでダイナミック性能が高まっている」と述べる。

最後に内藤氏は、「2007年に登場した先代も、新しいデザイン手法を示したクルマとして発表され、ラグジュアリーセダンの中でも、よりクーペルックな流麗なスタイリングを持っていた。新型XFはそれをより進化させる形で、よりフォーマルで落ち着いた雰囲気、更に路面に対してしっかりしたスタンスを持つデザインになった」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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