【メルセデスベンツ C350e 試乗】走りのパフォーマンスが際立つPHEV…松下宏

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ C350eアバンギャルド
メルセデスベンツ C350eアバンギャルド 全 13 枚 拡大写真

メルセデスベンツ『Cクラス』にプラグインハイブリッド(PHEV)の「C350eアバンギャルド」が追加された。

【画像全13枚】

搭載エンジンはC250に搭載されるのと同じ直列4気筒2.0リットルの直噴ターボ仕様で、150kW/350Nmのパワー&トルクを発生する。これに60kW/340Nmを発生する電気モーターが加わり、システムとしては205kW/600Nmという圧倒的な動力性能を持つ。

600NmのトルクははAMG仕様の「C63」にも匹敵するような数字だから、このPHEVの走りは並のCクラスとは次元が違うものになる。アクセルを踏み込めば強力な加速が得られる。走りが際立つPHEVである。

もちろんPHEVらしく静かでスムーズな走りの方が基本だ。満充電の状態で「Eモード」を選ぶと最大で28.6km距離をモーターだけで走れる。日常走行は極力モーターを使うようにすれば、ガソリンを余り使わない走りも可能だ。

カタログ上のハイブリッド燃料消費率(JC08モード)は17.2km/リットルで平凡な数字だが、Eモードを多用すれば実用燃費がもっと良い数字になることは請け合いだ。

ヨーロッパのPHEVらしくで130km/hまでの領域ならモーターだけで走らせることもできる。高速走行を続けたらモーターで走れる距離はぐんと少なくなるが、PHEVだからといって走りをスポイルしていない。

一般的には、エンジンとガソリンを上手に使う「ハイブリッド」で走ることになる。ほかに電池の充電量を維持して走る「Eセーブ」や電池が少なくなったときなどに充電しながら走る「チャージ」のモードもある。

ハイブリッド走行をしていると、状況に応じてエンジンがかかったり止まったりするが、そのときに微妙なショックがあって、走行モードが変わったのを体感できることが多かった。

大抵のハイブリッドやPHEVでは、タコメーターの針を見ていないとエンジンのオン/オフが分かりにくいが、C350eは必ずしもそうではなかった。全体に静かでスムーズなクルマなので、ちょっとしたショックが気になったともいえる。

価格はC250スポーツが657万円なのに対し、C350eは707万円で50万円の価格差がある。走りの次元が大きく異なるのだから、50万円の価格差は小さいともいえるが、燃費で取り戻せる額ではなく、また絶対的にも相当に高い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 初代ホンダ NSXベースのスーパーカー『Tensei(転生)』、北米販売体制が決定
  2. 発表秒読み?…ホンダ『フィット』7月改良、4グレード構成に刷新か
  3. スズキ『ワゴンR』次期型、発売は2027年前半か…販売推移から見えるフルモデルチェンジの方向性
  4. ヤマハ発動機、子会社YMPCを2027年1月に吸収合併へ
  5. レクサス『NX』ビッグマイナーチェンジはこうなる…新デザイン採用で商品力を大幅強化か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
  2. ボッシュ日本、2025年度の売上高4600億円で4年連続最高記録を更新…ADAS・SDV強化が成長を牽引
  3. 手放し走行で累計2000万km超、BMWの先進運転支援「Highway Assistant」…高速道路で最高130km/hまで手放し走行可能に
  4. 車載カメラで心拍数を遠隔監視、ドライバー監視システムの新機能を発表…スマートアイ
  5. ソニーネットワークコミュニケーションズ、歩行者・自転車の事故リスクを可視化…AI「APAS Platform」開発
ランキングをもっと見る