VW 、新世代TSIエンジン発表…1.5ターボで燃費10%向上

自動車 ビジネス 企業動向
フォルクスワーゲングループの新世代1.5TSIエンジン
フォルクスワーゲングループの新世代1.5TSIエンジン 全 1 枚 拡大写真

欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは4月28日、オーストリアで開幕した「ウィーン国際エンジンシンポジウム」において、新世代の「TSI」エンジンを発表した。

TSIは、フォルクスワーゲングループ各車に広く搭載されている直噴ガソリンエンジン。「EA211 TSI evo」と命名された新しいエンジンには、数々の先進技術を導入。その中でも、可変タービンジオメトリーを採用したターボチャージャーは、同社によると、大量生産を前提としたガソリンエンジンでは、初の技術になるという。

新開発のTSIエンジンは、排気量が1.5リットルの直列4気筒。12.5:1という高圧縮比と組み合わせたミラーサイクル燃焼方式、可変タービンジオメトリー(VTG)を採用したターボチャージャー、最大350バールの噴射圧を実現したコモンレール燃料噴射システム、革新的なサーマルマネジメント(熱管理)、シリンダー休止のACT、APS(アトモスフェリックプラズマスプレー)コーティングしたシリンダーウォールなどを採用。

最大出力は130psと150psの2種類。最大トルクは、1300rpmの低い回転域から、幅広い作動範囲で発生。従来の1.4TSIエンジンと比べて100km走行あたりの燃料消費量が1リットル削減されるなど、実用燃費が大幅に向上した。同社によると、燃費を最大10%も向上させているという。

同社は、「重要なのは、燃費がとても幅広い作動領域で改善しているということ。その結果、単にテストベンチ上だけでなく、顧客が日々運転する中で、明確な効果が確認できるようになった」と説明している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「これなら日本人に受ける」BYD初のPHEVワゴン発表に、SNS衝撃「出たら買うのに!」
  2. デ・トマソ、新型スーパーカー『P72』正式発表 限定72台をオーダーメイド
  3. 崖っぷちの日産、追浜・湘南2工場閉鎖検討、国内でも事務系の早期退職募集へ[新聞ウォッチ]
  4. 「バカ売れするやつだこれ」SNS大盛り上がり! トヨタ『カローラクロス』のGRスポーツ、日本導入は
  5. スズキ『ジムニー』での車中泊をもっと快適に! 専用フルフラットマットが新登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  2. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  3. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  4. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  5. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る