【F1】開幕4戦中のロズベルグ、絶好調のまま中盤戦に突入…5月13日スペインGP開幕

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ロズベルグが大量リードを築き中盤戦に突入
ロズベルグが大量リードを築き中盤戦に突入 全 11 枚 拡大写真

全21戦で争われる2016年のF1世界選手権は第5戦スペインGPが今週末にスペインのカタロニア・サーキットで開催。開幕4連勝と絶好調のニコ・ロズベルグ(メルセデス)のさらなる快進撃に注目が集まっている。

今年は開幕戦から波乱が多いレースが続いている中、ロズベルグは安定した走りで後続を引き離す力強いレースを披露。ここまで無傷の4連勝をマーク。ポイントランキングではランキング2位のルイス・ハミルトン(メルセデス)に対し、43ポイントのリードを築いた。もちろん、残り(スペインGP含め)17レースもあるため、逆転は十分にあり得るが、着実に自身初のチャンピオン獲得に近づいていることは確かだ。

車両レギュレーションが大きく変わった2014年以降、メルセデス勢がライバルを圧倒。所属する2人のドライバーによるチャンピオン争いが繰り広げられてきた。その中でロズベルグは2014年に5勝、2015年は6勝をマークする活躍を披露していた。しかし肝心なところでマシントラブルに見舞われリタイアを喫してしまうなど、ポイントの取りこぼしが響いて、いずれのシーズンもハミルトンにタイトルを奪われてしまった。

ただ今年は序盤戦から絶好調。昨年はスペインGPまでの序盤4レースで1勝も挙げられなかったが、今年は全て勝利。それとは対照的に、シーズン序盤で強さを発揮していたハミルトンは、トラブルなどが響き思うように結果を残せていない。まさに明暗が分かれる序盤戦となった。

そんな中迎える第5戦スペインGPから、ヨーロッパを舞台にしたレースが増えていき、各チームのマシンのアップデートも盛んに行われるようになってくる。ハミルトンとしては、これをきっかけに早く1勝を挙げて序盤での遅れを取り戻したいところ。一方のロズベルグはヨーロッパラウンドでも好調さを維持していけるかが悲願の初タイトル獲得への大きなカギとなってくるだろう。

また冬季テストでは速さを見せていながらメルセデス勢に一歩及ばないレースが続いているフェラーリ勢。特にセバスチャン・ベッテルは不運が重なり早くも2レースでリタイア。彼も今回のスペインGPを機に復調の兆しを見せたいところ。一方、今季2度の表彰台を獲得しているキミ・ライコネンはハミルトンとは14ポイント差のランキング3位につけている。自身にとっては久しぶりの優勝を飾り、独走するメルセデス勢に待ったをかけたいところだ。

注目の第5戦スペインGPは14日に公式予選、15日に決勝レースを迎える。

2016F1ドライバーズランキング(第4戦ロシアGP終了時点)
1.ニコ・ロズベルグ(メルセデス)100ポイント
2.ルイス・ハミルトン(メルセデス)57ポイント
3.キミ・ライコネン(フェラーリ)43ポイント
4.ダニエル・リチャルド(レッドブル)36ポイント
5.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)33ポイント
6.フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)32ポイント
7.ロマン・グロージャン(ハース)22ポイント
8.ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)21ポイント
9.バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)19ポイント
10.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)13ポイント

《吉田 知弘》

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