130億光年彼方で一般相対性理論を検証…アインシュタインの説の正しさを裏づけ

宇宙 科学
FastSound サーベイによって明らかになった3次元銀河地図
FastSound サーベイによって明らかになった3次元銀河地図 全 1 枚 拡大写真

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構は、宇宙の加速膨張の謎に迫るため、すばる望遠鏡を用いて遠方宇宙(130億光年)にある約3000個の銀河の距離を測定し、立体地図を作成した。

同機構の奧村哲平特任研究員と日影千秋特任助教などによる国際研究グループは、すばる望遠鏡を用いた「ファストサウンド」という銀河サーベイにより、平均130億光年もの遠距離にある約3000個もの銀河までの距離に基づく宇宙3次元地図を完成させた。

さらに地図中での銀河の運動を詳しく調べ、重力によって大規模構造が成長していく速度の測定に初めて成功した。その上で、遠方宇宙でも構造形成速度がアインシュタインの一般相対性理論の予想と一致することを確認した。

今回の結果は、一般相対性理論は正しく、アインシュタインが導入した宇宙定数により宇宙の加速膨張が起きているという説を支持するものとしている。

研究成果は日本天文学会の発行するPublications of the Astronomical Society of Japan(欧文研究報告)のオンライン版に掲載された。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る