【フェラーリ GTC4ルッソ】パフォーマンス、多用途性、スポーツラグジュアリーの3つの特徴

自動車 ニューモデル 新型車
フェラーリ GTC4ルッソ
フェラーリ GTC4ルッソ 全 8 枚 拡大写真

フェラーリ『GTC4ルッソ』には、パフォーマンス、多用途性、スポーツラグジュアリーの3つの特徴があるという。

「GTC4ルッソは、砂漠地帯をはじめ、雪深い山岳路から市街地の道路まで、あらゆるドライビングコンディションで卓越したパフォーマンスを発揮するばかりではなく、ドライバーとパッセンジャーの両方にスポーティでエレガンス、ラグジュアリーな快適性を提供する」と話すのは、フェラーリ極東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏だ。

「特にパフォーマンスはフェラーリのDNAだ」と最も重要な項目であるという。エンジン出力は690馬力(FFは660馬力)に高められたことにより、「途切れることのない加速をもたらす。この卓越した性能によって、クラストップのパワフルカーとなった」と述べる。

このエンジンの特徴は2つ。ひとつは2750rpmから最大トルクの80%を発生させることで、「低回転での走行においても優れたレスポンスを実現すること」。2つめは、「このモデルの多彩な性格を明確にする“サウンドトラック”だ。スポーティドライビング時には豊かでパワフルな音に。市街地走行時では、控えめなトーンに変化させる」という。

多用途性、使い勝手についてクネヒテル氏は、フェラーリが特許を取得した4RMS(四輪駆動、四輪操舵)を挙げる。これは、FFで搭載されていた4RMシステム(E-Diff、F1-Trac、SCM、ESCを統合したもの)の改良型4RM-EVOをベースに、四輪操舵システムを加えシステム統合したものだ。クネヒテル氏は、「これにより低グリップ路面における高いコントロール性が備わった上に、グリップ状況の良い時には、より優れたレスポンスを発揮するようになった。つまり、GTC4ルッソはどのような路面状況でも、常に最大のパフォーマンスを発揮するクルマに仕上がった」と自信を見せる。

そしてスポーツラグジュアリーについては、「スポーツ性やパフォーマンスだけでなく、ドライブすることの喜びと同時に、ラグジュアリーをもたらすということだ」とクネヒテル氏。「低くスポーティなフォルム。バランスの取れたプロポーション。そしてエアロダイナミクス効率向上など、我々のデザイン部門は膨大な作業に取り組んだ」という。

また、インテリアに関しては「完全にリデザインされた。90%以上の要素が新しくなり、ラグジュアリー性を高めることと同時に機能性も向上させた」。具体的には、エアバッグの小型化により新型ステアリングホイールはよりコンパクトになり、10.25インチのフルHDインフォテイメントパネルは、タッチセンサー対応となりドライビング中でも多彩なサービスの利用が可能になっている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  3. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. アプリリア、“鈴鹿未体験”のオールイタリアンチームで3年ぶりの8耐表彰台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る