【GARMIN ForeAthlete235J インプレ前編】24時間つけていても違和感なし…自分好みに使えるランニングウォッチ

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ForeAthlete235を相棒に鎌倉のトレールを走って江ノ島を目指した
ForeAthlete235を相棒に鎌倉のトレールを走って江ノ島を目指した 全 16 枚 拡大写真

GPSランニングウォッチのForeAthlete(フォアアスリート)シリーズから最新モデルとして「ForeAthlete235J」が登場した。ガーミン社として光学式心拍計付きモデルの3機種目。わずらわしい胸のセンサーベルト不要で、手首に装着するだけで心拍数が測れるのが魅力だ。

◆手軽に心拍数を計測…使い勝手も良好

スポーツ用のハートレートモニター、いわゆる心拍計はすでに30年ほどの歴史があって、主に有酸素系スポーツをするアスリートにとって欠かせない練習機材となっている。昨今は一般にも心拍トレーニングの有効性が認識され、アスリートだけでなく健康維持・増進を目的とする人たちにも目標達成に貢献するアイテムとして身近なものになってきた。

ただし最大のデメリットは胸に心拍センサーベルトを巻きつけるというわずらわしさだ。やはり気恥ずかしさもある。それゆえに心拍計の導入をためらう人も多かった。そんな難点を一気に解放したのが、手首につけるだけで心拍数が取れるというウォッチタイプのモデル。光学式心拍計付きデバイスと呼ばれるもので、トップアスリートからボクたち庶民レベルにまで素晴らしい開放感をもたらしてくれた。

ForeAthlete235Jをオン状態にして裏返すと、手首に当たる部分に緑色の光学センサーが光っている。血中のヘモグロビンにこの緑色の光を当てて、その流量の違いによって脈拍を読み取るのだという。医科学的に求められる精度ではないかも知れないが、運動の指標としては十分だ。実際にForeAthlete235Jを1週間使用してみたが、安静時心拍数は低くカウントされがちだったものの、活動時全般は体感的にほぼ適切な表示だった。これは間違いなく使える!

心拍計としての使い勝手に言及する前に、商品としての概要をチェックしてみたい。本体部分の厚みは11.7mmと薄いので、それにともなって重さはほとんど気にならない。毎日の活動量と睡眠時間とその質などを記録管理するライフログ製品はたいてい樹脂製のリストバンドで作られているが、これは24時間日常的に着用していても違和感がないという目的がある。軽量で薄型のForeAthlete235Jもその着やすさに準じていて、寝るときにつけたままでも特に気にならない。つまりライフログとして当たり前に使えるのである。

カラーは写真のブラックオレンジのほか、ブラックレッド、ブラックグリーンの3色が用意されている。ベース色となるブラックと差し色が反対になったリバースカラーバンドが付属でついてくるので、その日の気分によって使い分けられる。ビジネスでも、週末のアウトドア活動でも使いたいから正解だ。

本体にあるボタンは5つ。それぞれの役割はガーミン製品のデフォルトで、上位機種を含めた他モデルと同じだから買い換えや併用などで混乱しないのがいい。手首をねじって画面を見る動作をするとバックライトが点灯するなどのパーソナル設定もできるので、どんどん自分好みの仕様に変えていけるという楽しみがいろいろ仕込まれている。

◆自動計算で「ターゲット心拍ゾーン」を表示…効率良い運動に貢献

さて、ForeAthlete235Jをオンにしてさっそくランニングしてみよう。おっと、その前にデザイスの設定項目でパーソナルデータを入力しておくことが必要だ。年齢や性別、身長などを入力すると、自動的にターゲット心拍ゾーンがカスタマイズされる。20代のアスリートと50代の健康維持目的でジョグする人とではターゲット心拍ゾーンがまったく違うから、この設定はとても重要。

運動の強さは心拍数で把握できる。最大心拍数の何パーセントが有酸素運動で、脂肪を効率よく燃焼させるなどと定義される。最大心拍数は加齢とともに低くなる。さらに平常時心拍数は人によってバラつきがある。そのため年齢と平常時心拍数をふまえた上で心拍トレーニングしないと効率的な運動にならない。極めて難解な計算式があり、詳しく知りたい人はこちらのコラムを参考にして計算してほしい。

【山口和幸の茶輪記】脂肪が一番燃える心拍数…40歳で安静時60なら144、50歳なら137

ForeAthlete235Jのいいところは、設定ボタンを押して表示される項目に数値を入れていけば自動計算されるところだ。脂肪が一番燃焼する「ターゲット心拍ゾーン」が手首につけたモニター画面を見れば分かるのである。メタボな一般の人にとっても利用価値があるし、成績を求めるアスリートも高負荷トレーニングのいい相棒になる。

スポーツのジャンルとしてはランニング、トレールランで、このForeAthlete235Jが搭載した機能性を最も活用できる。歩数計測もできるので健康維持・増進を目的とした積極的なウォーキングにもメリットがある。心拍数が気になる有酸素運動の代表的存在、サイクリングでも有効だが、走行中は手首にある画面が見づらいので、ガーミンのサイクルコンピューター「Edgeシリーズ」にデータ転送するなど工夫すると格段に使い勝手がよくなる。GPS機能はついているが大画面表示はないので、サイクルコンピューターとの併用で同社の光学式心拍計付きの上位モデルと互角以上の機能が手に入ることも見逃せない。

手首で取れる心拍計。インプレ前編はその部分のメリットを言及したが、最大の活用点はGPSによるデータ取得と、複数の通信手段によって活動実績をスマホやパソコンで管理できること。後編はそのスゴ技を紹介したい。

《山口和幸》

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