脇阪寿一、熊本地震復興支援プロジェクト立ち上げ「九州は大切な場所」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
「SAVE JAPAN Action熊本」が発足(20日)
「SAVE JAPAN Action熊本」が発足(20日) 全 6 枚 拡大写真

レーシングドライバーで今年はSUPER GTの監督も務める脇阪寿一が発起人となって立ち上がった震災復興支援プロジェクト「SAVE JAPAN Action 熊本」は20日、活動概要を都内で発表。関係者らが出席して現状の支援報告などが行われた。

今年はSUPER GTを引退しチーム監督として携わる脇阪。この「SAVE JAPAN」は2011年の東日本大震災の時に彼が発起人となって立ち上げたものだ。あっという間にモータースポーツ界全体でSAVE JAPANを通した復興支援活動として盛り上がり、5年間で約1億9000万円の義援金が集まった。この全額が日本赤十字社を通して被災地に届けられた。

今回は集まった義援金の使い道をより明確にするたえ被災された市区町村と直接連携を取り、集まった義援金全額を地方公共団体に直接届けていくという。

20日に都内で行われた活動内容の説明会で脇阪は「東日本大震災ではSAVE JAPANとして支援活動をやらさせていただきましたが、支援者の中で何に使ったか明確になっていないという意見もあり、正直大変な思いもありました。それでも熊本地震発生直後では、たくさんの方から問い合わせがあり、やはり動かなければいけないなと感じました」とコメント。

21日には自身が熊本入りし、被災地を訪問予定。現地の担当者とも話し合い義援金の細かな使い道などを調整していくとのことだ。

さらに関係者からもたくさんの支援が寄せられており、先月のスーパーフォーミュラ第1戦で2位表彰台を獲得した国本雄資は、そこで獲得した賞金の一部をSAVE JAPANを通じて寄付。「自分が困っている時にいろんな人の助けや支えがあって本当に感謝していますし、今度は自分が困っている人を助けたいと思いSAVEJAPANを通してスーパーフォーミュラ開幕戦で獲得した賞金を寄付させていただきました」と語った。

またSUPER GTなどレーシングカーのウインドウフィルムを提供するクリアプレックス社も100万円の義援金を同プロジェクトを通して復興支援に役立てたいとのこと。CEOを務めるクレイク・リウ氏はGTアジアのドライバーとしてオートポリスでの走行経験があるとのこと。数年前から交流があった脇阪に連絡を取り、すぐにアクションを起こしたという。

「チャリティというのは実は大変なことで、志が高くても中身の作業は大変なことがばかりで苦労することも多いことも分かっているつもりです。だからこそ、今でも運営している寿一さんをものすごく尊敬しますし、ともに支援できればなと思いました」と、その思いを語った。

熊本地方には毎年SUPER GT、スーパーフォーミュラなどが開催されるオートポリスがある、脇阪も2009年にSUPER GTで優勝した思い出のあるサーキットだ。

オートポリスのことについて脇阪は「我々モータースポーツに関わる人間にとっては非常に大切な場所、サーキットです。九州には他のサーキットとは違うタイプのお客様がたくさん来ていただいています。僕も2009年にタイトルを獲った時、最終戦の前にオートポリスのレースで九州の方々の応援をいただいて優勝して、最終的にシリーズチャンピオンにつなげることができました。自分の中では大切です」

「このまま現地の復興が進まず、オートポリスでの開催が危ぶまれると、モータースポーツ界にとっても大きな損害になります。1日でも早く被災された方々が復興できるようにこれかも手助けしていきたいと思います」とコメント。SAVE JAPANの代表として、今後も復興支援に力を入れていく。

《吉田 知弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る