GTIの頂点…VW ゴルフ GTIクラブスポーツ 登場

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VWゴルフGTIクラブスポーツ
VWゴルフGTIクラブスポーツ 全 24 枚 拡大写真

フォルクスワーゲングループジャパンは『ゴルフGTI』生誕40周年を記念した400台の限定車『ゴルフGTIクラブスポーツトラックエディション』を発表。5月21日より受注を開始した。価格は469万9000円で、ピュアホワイトとブラックルーフ、カーボンスチールグレーメタリックとブラックルーフの2色が用意される。

1976年に登場したゴルフGTIは、アウトバーンの最速レーンを疾走する小さなハッチバックとして世界中から注目を集め、“GTIクラス”と呼ばれる新しいセグメントを創り出した。そして、今日までに200万台以上の累計販売台数を記録している。

日本でのゴルフGTIクラブスポーツの発表は東京オートサロン16であった。「そこでは実車はなかったにもかかわらず、期待の声が非常に多かった」とは、マーケティング本部長の正本嘉宏氏の弁。

ゴルフGTIクラブスポーツに搭載されるエンジンは『ゴルフ R』に搭載されている 2リットルTSI エンジンをベースに、265馬力を発生し、GTI(220馬力)より45馬力アップしている。更にブースト機能が搭載された。これは、スポーツモードあるいはシフトがSを選択している場合で、ギアが3速から6速という条件の時、アクセルでキックダウンさせると10秒間、290馬力を発揮するものだ。

また、ホイールは19インチを履くとともにブレーキもサイズアップ。正本氏は「高性能のパフォーマンスを止められるようにセッティングされている」と性能に見合ったストッピングパワーを持っていることを強調。

ゴルフRとの違いについて、大きくは2つあると同社広報部製品広報の池畑浩氏はいう。ひとつは「駆動方式の違いだ。GTIクラブスポーツはFFであるのに対し、ゴルフRは4モーション(四輪駆動)であるが、必要に応じて駆動トルクを後輪にほぼ100%かけることが出来るのでFRにもなる」と話す。また、「ゴルフRはスーツを着たアスリートというイメージ。オールマイティのスポーツエリートであり、ビジネスエリートでもある。一方GTIはもっとカジュアルなスポーティな走りをフォーカスしたクルマだ」とし、世界観の違いを説明。そして、GTIクラブスポーツは「GTIの頂点だ」とした。

なお、正本氏は「フルバケットに19インチというスパルタンな仕様がゴルフGTIクラブスポーツトラックエディションだが、セミバケットシートで18インチ仕様のゴルフGTIクラブスポーツストリートエディションを秋に出す予定だ」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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