【メルセデスベンツ GLC】空力特性アップで燃費向上

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メルセデスベンツ GLC
メルセデスベンツ GLC 全 8 枚 拡大写真

メルセデス・ベンツ日本から販売されているSUV『GLC』は、先代『GLK』から軽量化とともに空力を見直し、またダウンサイジングターボエンジンを搭載したことで、燃費性能向上を果たしているという。

先代となるGLKの車両重量は1860kgであったのに対しGLCは1800kgと60kg軽量化された。その大きな要因は2つあると話すのは、メルセデス・ベンツ日本市営業企画部商品企画2課の小見明久さんだ。「ひとつはアルミと超鋼力鋼板のハイブリッド構造だ」と話す。

もうひとつは、「エンジンが3.5リットルV6から2リットル直4ターボエンジンに変わったことも軽くなった要因だ」とし、それら総合で60kg軽量化されたと説明。

空力に関しては、Cd値が0.31で、GLKの0.34から向上した。小見さんは「一番大きいのはフォルムだ。それ以外にヘッドライトのシーリングなど細かく見直し、この数値を実現した」と述べる。

また、同社製品広報課マネージャーの嶋田智美さんは、「ダイムラーは燃費効率を考えた時に、軽量化以上に空力特性、Cd値を下げる方が効果があると考え、そのセグメントトップを目標に各車種を開発している」という。

2.0リットル直4ターボに組み合わされるパワートレインはメルセデス最新の9Gトロニックだ。これら空力、軽量化、ダウンサイジングターボ等により、GLKより約15%向上した13.4km/リットル(JC08モード)を実現した。

デザイン的な特徴は、「最新のメルセデスのデザインを採用したダイナミックなエクステリアで、もう少し背が低ければ、『Cクラス』のステーションワゴンのような形に近く見えるだろう」と小見さん。嶋田さんも、「前後のオーバーハングが短いことも特徴で、アプローチアングル、デパーチャーアングルなど、SUVにとって有利なデザインに仕上がっている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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