阪神電鉄、5700系で初のブルーリボン受賞…ローレル賞は仙東HB-E210系など

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2016年のブルーリボン賞を受賞した阪神5700系。環境負荷の低減などが評価された。
2016年のブルーリボン賞を受賞した阪神5700系。環境負荷の低減などが評価された。 全 3 枚 拡大写真

鉄道趣味団体「鉄道友の会」は5月24日、阪神電気鉄道の5700系電車を2016年のブルーリボン賞に選定したと発表した。ローレル賞はJR東日本のHB-E210系ハイブリッド気動車と、四日市あすなろう鉄道の新260系電車が選ばれた。

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ブルーリボン賞とローレル賞は、友の会が毎年1回、前年中に営業運転に就いた新車、もしくは新車と見なせる改造車の中から選定している賞。ブルーリボン賞は会員投票をもとに選考委員会が優秀と認めた車両を選定し、ローレル賞は性能やデザイン、製造企画、運用などに卓越したものがあると選考委員会が認めた車両を選定している。

ブルーリボン賞を受賞した阪神電鉄5700系は、2015年8月から営業運転を開始した普通列車用の新型車両。騒音が小さい全閉式の永久磁石同期モーター(PMSM)を採用し、VVVFインバーター制御装置の改良などと合わせて低騒音化が図られている。

阪神電鉄では各駅停車の普通列車と、主要駅のみ停車する特急・急行列車が運転されているが、普通列車は特急・急行に追いつかれて途中駅で待避する回数が増え、全体の所要時間も長くなりがちだ。このため阪神は、特急・急行に追いつかれにくくするよう、高い加速・減速性能を持たせた普通列車用の電車(ジェットカー)を古くから導入しており、5700系も従来のジェットカーと同様、高加減速性能を持つ車両として開発された。

また、5700系では利用者自身がドアの開閉を操作できるドアボタンを設置。これにより、特急・急行の待避時にドアが開く時間を最小限にとどめることが可能となり、車内の保温・保冷に配慮している。

阪神電鉄の車両がブルーリボン賞を受賞するのは初めて。同社は5700系の受賞について「最新技術を導入し、旅客サービスの向上による『人へのやさしさ』と環境負荷物質の低減による『地球へのやさしさ』の追求をコンセプトに開発したことが高く評価された」としている。

ローレル賞を受賞したJR東日本のHB-E210系は、2015年5月に運転を開始した仙石東北ライン専用の車両として開発されたハイブリッド気動車。友の会は「ディーゼルハイブリッドシステム、3扉車の2両編成、ステンレス車体などにより、環境性能向上、旅客サービス向上、メンテナンスコスト低減などを具現化し、今後の地方都市近郊の鉄道輸送に大きく貢献する優れた車両」としてローレル賞に選んだ。

四日市あすなろう鉄道の新260系は、3両編成のうち両端の2両をリニューアルし、中間車のみ新造した電車。同社が運営する内部・八王子線は、2本のレール幅(軌間)が762mmと狭く、車体も大きくできないなどの制約がある。新260系は内部・八王子線で初めて冷房装置を搭載しており、「762mm軌間の鉄道車両という厳しい条件を克服して、当節の車両として必要にして十分な内容を具えている」ことがローレル賞選定の決め手となった。

《草町義和》

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