島津製作所、燃料電池内部の酸素濃度を精密にリアルタイム測定できる装置を開発

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FC-3Dモニタ FCM-3D-Oxy
FC-3Dモニタ FCM-3D-Oxy 全 1 枚 拡大写真

島津製作所は、燃料電池自動車を始めとする自動車分野などへの応用や家庭用燃料電池「エネファーム」として普及が見込まれる固体高分子形燃料電池(PEFC)内の酸素濃度をリアルタイムで測定できる「FC-3Dモニタ FCM-3D-Oxy」を発売した。

新製品は、PEFC内ガス拡散層(GDL)の深さ方向の酸素濃度をリアルタイムで直接モニタする世界初の装置。微細なプローブをPEFC内部に直接挿入する技術によって、GDL内の任意の位置・深さごとの酸素濃度をモニタできる。プローブは本体に5セット搭載しており、最大で5箇所までの同時測定が可能。また、プローブの先端位置を自動で算出する機能も搭載しており、酸素濃度の経時変化や、測定場所ごとの酸素濃度の記録も可能。

GDL内部の酸素濃度を測定することで、発電効率を高める部材の設計と選定や気体流路の最適化への寄与が期待される。

製品は、山梨大学をプロジェクトリーダーとして島津製作所、早稲田大学、慶應義塾大学、みずほ情報総研、パナソニックが参画したJST(科学技術振興機構)の「先端計測分析技術・機器開発」プログラムの開発課題「燃料電池内3次元反応分布可視化装置の開発」による成果をもとに、島津製作所が製品化したもの。

価格はソフトウェア込みで3000万円(消費税別)。

製品は、5月25日から開催の「自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展2016横浜」に出展する。

《レスポンス編集部》

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