国際宇宙ステーション「きぼう」で作成した「タンパク質結晶」、予定早め急きょ地球に帰還

宇宙 科学
今回の米国便回収、フライト品引き渡しをサポートしてくれた関係者
今回の米国便回収、フライト品引き渡しをサポートしてくれた関係者 全 1 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟で作成したタンパク質結晶が帰還便を急きょ変更して戻ってきたと発表した。

4月1日に打ち上げられたロシアのプログレス補給船(63P)で「きぼう」日本実験棟に運んだタンパク質実験サンプルが軌道上での宇宙実験を終えて、ドラゴン補給船運用8号機(SpX-8)で5月12日に帰還した。

今回のタンパク実験は、行きがロシア、帰りが米国の宇宙船での運搬となり、10回目となるタンパク実験の中では初めて往復の手段が異なるものとなった。

タンパク質実験サンプルは5月20日に日本に到着し、現在、結晶状況の確認作業が始まっている。今回の帰還計画の変更は、帰還の手段として計画していたソユーズ宇宙船(45S)の帰還が6月5日から18日に延伸されたため。タンパク質結晶生成には、適度な軌道上での結晶生成期間の条件があり、45Sの帰還延期は結晶の品質に影響を与える。

4月28日に45S帰還日変更が確定したことを受け、タンパク実験チーム、「きぼう」インクリメントマネジャー、ヒューストン駐在員事務所スタッフらが迅速に動き、5月6日に帰還便変更に関する技術的な目途をつけ、国レベルの宇宙機関同士の国際交渉を進め、1週間程度でSpX-8号機での帰還を実現した。

タンパク質結晶は、米国カリフォルニア沖にSpX-8号機の着水後、ヒューストンにあるNASAジョンソン宇宙センター(NASA/JSC)でNASAからJAXAに引き渡された。

《レスポンス編集部》

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