童夢、台湾KCMG-CIL社とカーボンコンポジットの技術開発で業務提携

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童夢は、カーボンコンポジット(炭素繊維強化炭素複合材)の製造で台湾に大規模な生産拠点を持つKCMGコンポジットインターナショナルと業務提携すると発表した。

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今回の提携により、童夢はKCMG-CILの技術開発パートナーとしてカーボンコンポジット製品の設計・エンジニアリング、および日本を含むアジア全般における営業拠点としての機能を担う。

カーボンコンポジットは軽量かつ頑丈、熱にも強いという特性を持ち、レーシングカーだけでなく、航空機やロケットの重要構成パーツのほか、カメラのボディや自転車のフレームといった生活に密着した製品に至るまで、あらゆる産業分野で使用される重要なマテリアルとして注目を集めている。

童夢では1980年代からその可能性に注目し、モータースポーツという過酷な実戦を通じて、その研究開発に従事してきた。多くの試行錯誤と成功体験から、世界でも屈指のノウハウと開発生産技術を取得。童夢カーボン・マジックや童夢コンポジット・タイランドといった独自の生産拠点を整備し、多くの設計、開発、生産の実績を残してきた。

しかし、2013年に童夢カーボン・マジックを東レへ売却。童夢単独での事業展開には限界があり、早急に克服すべき課題となっていた。一方、台湾に大規模な生産拠点を持つKCMG-CILは、高い生産性と品質を最大限に活かすことのできる製品開発技術とノウハウを必要としていた。

今回の業務提携により、童夢が40年培ってきたレーシングカーの設計・開発受託の技術的なノウハウと、大規模な拠点を備えるKCMG-CILの製造、物流のノウハウを融合。高い品質と価格競争力を備えたカーボンコンポジット製品の受注開発が可能になることで、両社は、日本国内だけでなくグローバル規模でカーボンコンポジット事業を展開していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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