【人とくるまのテクノロジー16】アウトバーンも難なく! ヤマハ MT-10 本邦初公開

モーターサイクル 新型車
ヤマハMT-10の開発段階で徹底的にテストライドしたヤマハ発動機の山田心也氏。
ヤマハMT-10の開発段階で徹底的にテストライドしたヤマハ発動機の山田心也氏。 全 20 枚 拡大写真

ヤマハブースではMTシリーズの最高峰モデル『MT-10』(欧州向け5月末発売)を本邦初公開し、来場者が自由に跨がれるようにした。

【画像全20枚】

「人とくるまのテクノロジー展2016」はパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて5月25日から27日の3日間おこなわれたが、ブースで技術説明員として応対したヤマハ発動機株式会社PF車両ユニットPF車両開発統括部の山田心也氏は、「反響は大きく、これを見に来たと行ってくれる人もいらっしゃいました」と笑みを浮かべた。

山田氏は同車の開発段階から徹底的にテストライドし、発売に至るまで同社の袋井などの試走コースでしっかり乗り込んだ人物だ。セールスポイントを聞いてみた。

「意のままに操れるというMTシリーズならではの軽快感のなかに、ドッシリとした安定感があって、ヨーロッパで求められるハイスピードでのクルージングにも対応しています。最新式YZF-R1のハイパワーエンジンとシャシーをそのまま用いたことと相まって、クルーズコントロールシステムを搭載したことで高速巡航が快適になりました」

MT-10はYZF-R1譲りのクロスプレーン型クランクシャフトを備えた998cc水冷直列4気筒エンジンを搭載。これまでもR1のエンジンを流用したモデルは存在したが、いずれも最新式ではなかった。

また、MTシリーズにクルーズコントロールシステムが採用されるのは初めてのことだ。山田氏はさらに続ける。

「袋井でもとことん乗り込みましたし、ヨーロッパでも現地のライダーによる走行テストが繰り返されました。結果的に、MTシリーズらしく低中速のトルク特性を重視したセッティングを施しながらも、アウトバーンもクルージングできるハイスピードでの安定性能も持たせることに成功しています。MTシリーズの可能性が、よりひろがるモデルになりました」

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  5. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る