【人とくるまのテクノロジー16】圧電センサーを参考出品、車載シートへの導入目指す…積水化学工業

自動車 ビジネス 企業動向
積水化学工業が参考出品した圧電センサー
積水化学工業が参考出品した圧電センサー 全 2 枚 拡大写真

将来、車のシートが大きく変わるかもしれない。そんなことを予感させるのが、積水化学工業が参考出品した圧電センサーだ。シートに座るだけでその日の体調がわかるようになるそうだ。

一見すると、向こう側か透ける薄いフィルムにしか見えないが、圧力が加わると、内部の気泡が変形して発電するという。つまり、自ら発電するので、センサーを動かすのに外部電源が要らないわけだ。

「これは積水化学がこれまで培ってきた発泡技術や粘接着技術を駆使して開発した圧力センサーで、車のシートに利用できるのではないかと考えています」と同社関係者は話す。

非常に高感度で、マットレスの下でも脈や呼吸を検知できるので、その信号を解析することによって、人の検知はもちろんのこと、疲労度合いや異常状態などドライバーの体調がわかってしまうというのだ。

「2018年に上市する予定ですが、自動車のシートへの搭載はモデルチェンジなどのこともあって時間がかかりますので、まずは医療用介護ベッドなどに使ってもらおうと考えています」と同社関係者。

ただ、実際の製品に仕上げるにはデバイスメーカーや自動車メーカー、医療用具メーカーなどさまざまな企業の協力も必要で、同社では現在パートナー企業を募集しているそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  4. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  5. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る