燃費データ問題、実燃費は届出値より高いが他社供給車両でも不正...スズキ

自動車 ビジネス 企業動向
スズキ本社
スズキ本社 全 2 枚 拡大写真

法令に基づかない測定方法による走行抵抗値で燃費審査に臨んでいた問題で、スズキは31日夕方に国土交通省に、二度目の報告を行った。

鈴木修会長、鈴木俊宏会長のほか、技術統括の本田治副社長、四輪技術本部長の笠井公人常務が自動車局を訪れた。

今回の報告では、現行の16車種のうち、『ジムニー』『ジムニーシエラ』『エスクード2.4』の3車種は適法に測定を行っていた。ただ、新たに14年11月に生産終了した『アルトエコ』1車種でも不正が発覚し、さらに他のメーカーに供給した12車種についても国の規定と異なる測定方法での燃費データが国に提出されていた。

5月18日に同社は、販売中の16車種すべてで、道路運送車両法で定められた手法に加えて、同社独自の方法で走行抵抗値を測定したと報告。不適切なデータで燃費審査に臨んでいたことがわかった。同日の報告で、カタログ掲載などに用いた届出値と適法な測定で得られた燃費には差がなく、偽装の意図はないと主張していた。ただ、自動車局は適法な手法を使って測定した結果など具体的な数値が示されていないなどの点を指摘して、再度の詳細な報告を求めていた。

法令では、完成車をテストコースで走行させて「惰行法」という測定方法でデータを得ることになっていたが、スズキは所有するテストコースが天候の影響を受けやすいため、完成車ではなく、装置別に分解した形で測定を行って、完成車のデータとして提出していた。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  4. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  5. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る