スズキ燃費データ問題…鈴木修会長、報告書を握りしめて詫びる

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「不正が積み重なった」と謝罪するスズキ・鈴木治会長と鈴木俊宏社長(奥)
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5月31日、スズキの燃費データ問題についての会見は2時間近くに及んだ。その中で鈴木修会長は「不正の積み重ね」という言葉を何度も使った。

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「法律を守るという基本原則を破るということは法治国家では許されない。いろんな話をしたが、測定法について国の定められた規定と違ったことをやった、これは不正だ。不正の積み重ねが不正を呼んだ。それを再発防止で直さなければならない」と、自社の行為を厳しく断罪した。

18日の会見のトーンは違った。同社は燃費データ問題は「不適切」であるとした。さらに鈴木会長は「善意でやったということであれば、人情的に考えなくはいけない」と、述べた。その違いを問われると、こう答えた。

「これだけの不正になると18日の前言を取り消して、すべて法に従って責任を処理するということしかないと、現在は考えている」

技術統括の本田治副社長や四輪技術本部長の笠井公人常務の説明が、同社相良工場内のテストコースに及んだ時も、役員の発言を遮るように、こう続けた。
「詳しく調査する段階で、日本の法律を守らなきゃいけない、ということがはっきりしてきた。その点で、その理由は成り立たないということを、法的にきちっとしなければならない」

屋外のテストコースは海風の影響を受けやすく、法令通りの測定法がなかなかできない。しかし、今回の報告書では、その困難な測定法を使っても短い期間に燃費が出ている。屋外テストコースでの困難さは、法令を遵守しなかった大きな理由とは言えないのではないか、と問われた時のことだった。

さらに、ほかにも不正の可能性があるのではないかと問われた時にも、不正という言葉を重ねた。

「測定法の問題だけでなく、排ガス、安全の分野の問題も必ず調べてやっている。現在のところは見当たらない。断言できるのかどうかということになるが、(燃費のデータ不正は)惰行法、積み上げ方式とぜんぜん違うのではっきりしたと思う。不正が積み重なって、総括として不正になった。一つひとつをとらえると、それが5つあれば不正が5つあったことになるが、認証の車に不正があったといえる。18日の時点と31日では認識の甘さがあったということで、十分究明をした調査をやらなかったことは、我々の認識も濃淡があった。そういう点で不正が行われたということを、お詫び申し上げたい」

そして会見の最後を、こう締め括った。

「いろんなご質問に対するお答えが満足でなかったと思いますが、最終的に国の規定に反した大きな不正が行われた。積み重ねが、細かい不正が、部門間の違い、あるいは(自分の部署は)関係なかったということ、部門長に話をしなかったこと、いういろんな不正が、誤解と間違いがあって積み重なって、大きな国の規定に反した不正をしでかした。不正をお詫びすると同時に、ご理解いただき、信頼回復に応えることをやっていきたい。どうぞよろしくお願いいたします」

鈴木氏は、丸めた報告書を握りしめて、頭を下げた。

《中島みなみ》

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