アメリカ海兵隊、オバマ大統領の来日にあわせて「マリーンワン」を運用

航空 行政
広島の夕陽に照らし出されるVH-60Nプレジデントホーク。大統領が搭乗すると「マリーンワン」と呼称される。
広島の夕陽に照らし出されるVH-60Nプレジデントホーク。大統領が搭乗すると「マリーンワン」と呼称される。 全 23 枚 拡大写真

アメリカ海兵隊は「G7 伊勢志摩サミット」参加のために来日したオバマ大統領や随行員の移動用として、大統領専用ヘリコプターとMV-22オスプレイを運用した。伊勢志摩側だけでなく、その後に訪問した広島側でも別機体を運用している。

【画像全23枚】

今回のサミットでは専用機(大型ジェット機)が発着する中部国際空港と、会場となる三重県志摩市が約30km離れており、空港から会場までの移動には日本側が用意した自衛隊のヘリコプターが使われている。

ただし、アメリカだけは「大統領の移動手段は自分たちで用意する」というのが慣例となっており、大統領専用ヘリ2機に加え、随行員の移動用としてMV-22オスプレイ4機を1セットとして投入している。ヘリについては大型輸送機を使って専用機を本国から運んできたが、オスプレイは専用機を使わず、沖縄・普天間基地所属の機体が用いられている。

また、サミット後に訪れた広島市中心部への移動用として別の機体がもう1セット用意されることとなり、こちらは岩国基地と広島ヘリポート(旧 広島西飛行場)間で運用された。

専用ヘリはクアンティコ海兵隊基地(バージニア州)の第1海兵ヘリコプター飛行隊(HMX-1)が運用し、通常は「ナイトホーク」、大統領が搭乗すると「マリーンワン」というコールサインで呼ばれることになる。伊勢志摩側では大型の「VH-3Dシーキング」が。広島側では中型の「VH-60N プレジデントホーク」が使用されている。

このほか、大統領専用車(通称:ビースト)も本国から輸送されているが、このような物量作戦が行えるのもアメリカだけだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMWが24車種4万台をリコール…濡れると火災のおそれ
  2. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
  3. トヨタ『スープラ』1000台以上をリコール…水が浸入して火災のおそれ
  4. 550馬力のマッスルカー『チャージャー スキャットパック』、4ドアの米国受注開始…6万ドル以下で最強のセダンに
  5. SUBARU公認の結婚指輪、ペアのリングから六連星が浮かび上がる…12月24日発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る