【ジャガー XF ディーゼル 試乗】快適な走りと実用性が高バランス…島崎七生人

試乗記 輸入車
ジャガーXF 20d PURE
ジャガーXF 20d PURE 全 7 枚 拡大写真

新旧『XF』の外観は、さほど変わったようには見えない。せいぜい6ライドのサイドウインドの“後ろの1枚”がピラー部に独立した程度だ。

【画像全7枚】

が、ホイールベースが50mm伸び、前後オーバーハングのバランスが変わるなどしていて、サルーンだがクルマの重心がグッと低くなったかのように見える。クリーンなデザインは先代と同様。無用なプレスラインがなく、上品で人に優しい佇まいにホッとする。後席に乗り込もうとドアハンドルに手をかけた時、トランク部分がゆったりと長く見えるのも、このクラスらしい。

室内はここ最近のジャガー車に馴染みがあれば、戸惑うことなく始動→発進が行なえる。試乗車では、非電動式のステアリングコラム調整のノブの回しかたが当初わからなかった程度だ。メーターは12.3インチの液晶で、ここにはナビの地図も表示可能で、メーターは走行モードにより切り替わるが、よく見ると、従来のように指針の陰までは描写されておらず、すっきりとした見え方になった。

後席は座面が前後に長く角度もつけられていて、小柄だと“椅子が大きい”と感じるほどだが、やや硬めのクッションでしっかりと身体を支えてくれる。足元の広さは言うに及ばず、頭上のゆとりもかなりあるのに好感をもった。トランクの広さも目を見張る。メジャーをあてると床面の前後長は120cmもあった(幅は93~120cm、高さは間口部分で43cmほど)。

試乗車は2リットルターボディーゼル搭載車。カタログ数値で1760kgの車重があり、果たしてどうか?の思いがあったが、実際にはまったくストレスなく走れた。とくにシフトモードを「S」にすれば加速の力強さが一段と増す。他方で100km/hは8速で1400rpmほどでいたって快適。ディーゼルながら、いかにも機械的なストレスがなさそうに軽快な回りかたで振動が小さく、停車時にたつタタタタ…の車外騒音も補機類の音と差がないほどの低さだ。

今どきホッとするようなプロファイルのタイヤ(225/55R17 101W、コンチネンタル・プレミアムコンタクト5)を履く足まわりは標準仕様だったが、カドの丸い乗り味で好感がもてた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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