【VW パサート GTE ヴァリアント】パドルで充電、DSGのキレ、操る楽しさは新感覚[写真蔵]

自動車 ニューモデル 新型車
フォルクスワーゲン『パサートGTEヴァリアント』(千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイ、6月7日)
フォルクスワーゲン『パサートGTEヴァリアント』(千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイ、6月7日) 全 100 枚 拡大写真

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは6月7日、PHEVモデル『パサートGTE』『パサートGTEヴァリアント』を発表。袖ヶ浦フォレストレースウェイでの試乗会では、コースティングで距離を伸ばす、マニュアルで電気を蓄えるという「インテリジェンスな走り」も体験できた。

同サーキットの内周を使った「EV・HV・GTE 3モード走行特性体験」では、EVモードからのコースティング走行を初めに体験。アクセルペダルから足を離すと、エンジンもモーターも停止し、ニュートラルでクルマが転がる惰性走行へと入る。さらにトレーナーがこう続ける。

「コースティングを体験したあとは、ハンドル左右に付くパドルを引いてマニュアルモードに切り替えて。このマニュアルモードで、エンジンブレーキで減速していく感覚をつかんで。カーブ進入手前で、マニュアルモードで積極的にシフトダウンし、エンジンブレーキを感じながらチャージ。カーブ途中でペダルを思いっきり踏んで、エンジンのパワーを感じながらカーブを抜け出してみて」。

「つくったエネルギーをコースティングで距離を伸ばすか、マニュアルモードで減速時の回生エネルギーを蓄えるか、その切り替えを、運転しながら適宜チェンジする楽しさを体感してほしい。エネルギーをうまく回収したり、使ったりと、インテリジェンスな運転を楽しんで」。

エンジンも電気モーターもDSG(デュアルクラッチトランスミッション)を介して走るVWのPHEV。6速デュアルクラッチが組まれるパサート GTEのハンドルを握ると、メーターパネルには常に、「D1」「D2」…「D6」といった表示が、速度にあわせて細やかに切り替わる。

トレーナーのアドバイスに従い、パドルを引くと、マニュアルモードに切り替わる。先ほどのメーターパネル表示から、「D」の表記が消え、1から6までの単数字が現れる。アクセルワークに少し意識し、パドル操作でDSGをつないでいく感覚は新鮮。エンジンとの接続を遮断するクラッチ、DSGのデュアルクラッチの「つなぐ、切る」を想像し、さらに発電と駆動の両方を担う「オルタネータードライブ」モーターの音に耳を傾ける。

次にHVモードに切り替え、エンジンブレーキを感じながら電気エネルギーを蓄えるイメージでカーブに進入。その出口では、エンジンとモーターの両方の力で立ち上がる。トレーナーが伝える通り、モーターとエンジンの回転を想像しながらクルマを動かす楽しさはHVならでは。操る楽しさをさらに増してくれるのは、DSGの細やかでたまにガツンとくるシフトフィール。ふんわり感など微塵もない「キレとガツン」は好みにもよるが、GTEシリーズが持つピカイチのキャラクターかもしれない。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  2. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  3. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
  4. ルノーの新デザイン言語採用、小型SUV『キガー』改良新型をインドで発表
  5. 『バンディット』のフロントマスクは「打ち上げ花火」!? スズキ『ソリオ』開発デザイナーが語るマイチェンへの葛藤と探求
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る