ルネサス、高速画像処理を実現する2ポートタイプのADAS向け内蔵SRAMを開発

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ルネサスエレクトロニクス
ルネサスエレクトロニクス 全 1 枚 拡大写真

ルネサス エレクトロニクスは6月16日、車載情報機器用SoC(システムLSI)に搭載する、2ポートタイプの内蔵SRAMを新たに開発したと発表した。

普及が進む先進運転支援システム(ADAS)では、車載カメラにより周辺環境やドライバを画像によって認識し、ドライバに的確に情報を提供する技術が重要となる。新開発の内蔵SRAMは、高性能なSoCに搭載する画像処理用バッファメモリ。画像データの並列処理に最適化しており、高解像度車載カメラ画像のリアルタイム画像処理による障害物認識や、フロントガラスへのAR(拡張現実)表示など、高度な画像処理を可能にする。

今回、最先端16nmプロセス(nm:10億分の1メートル)で試作したところ、0.8Vの低電圧条件にて313ps(ps:1兆分の1秒)の高速動作を確認した。シングルポートSRAMセルを用いながら、独立した読み出し/書き込み動作が可能な2ポートSRAM機能を実現しているため、メモリへの高速なアクセス性能と、消費電力やチップサイズの抑制を両立している。
今回ルネサスが開発した画像処理用2ポートタイプのSRAMは、動作速度の向上と安定動作を両立し、低消費電力と搭載面積の削減を実現。高解像度車載カメラ画像のリアルタイム画像処理やAR表示における3D画像処理の性能向上に貢献する。

《纐纈敏也@DAYS》

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