【ベントレー ベンテイガ】コンセプトカーから見直されたエクステリアデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
ベントレー ベンテイガ
ベントレー ベンテイガ 全 8 枚 拡大写真

ベントレー初のSUV、『ベンテイガ』のデザインは、2012年に公開されたコンセプトカー、『EXP9F』をベースに開発された。

「EXP9Fの斬新すぎるデザインは賛否が分かれ、商品化するためにはベンテイガのデザインの再考が必要となった」と明かすのは、ベントレーモータースジャパンマーケティング・PRマネージャーの横倉典氏だ。

ベンテイガのデザイン要件は、「セグメントの中で他を圧倒する個性を持つこと。ベントレーのデザイン言語を踏襲すること。一目でベントレーとわかること。SUVの特徴とスポーティネスをバランスさせること。このセグメントに優美さとラグジュアリー感をもたらすこと。そして世界中の誰が乗っても完璧なクルマであることの6つだ」と横倉氏。

この要件をベースに、ベントレーのアメリカ、ヨーロッパ、イギリス本社クルーの各デザインスタジオがコンペに参加。「最終的にはクルー案が受け入れられた」という。

そのフロントデザインは、「大きなラジエーターグリル。そして丸目4灯のヘッドライトは、内側が大きいデザインで、誰が見てもベントレーだと認識してもらえるだろう」と述べる。

サイドでは、「リアフェンダーに盛り上がりを見せるパワーラインや、ホッケースティックタイプのリバースしたウインドウなどもベントレーらしさを踏襲している」と横倉氏。ホッケースティックタイプとは、Cピラー下端のサイドウインドウ部分が前方に切れ込んでおり、ここをベントレーではそのように呼び、『コンチネンタルGT』などと共通のモチーフだ。

ウインドウグラフィックとボディのバランスは1:3に抑えられた。横倉氏は「これによりSUVとしての機能性と、ベントレーの持つスポーティネスをバランスさせているのだ」と説明。

そしてリア周りでは、「これまでのベントレーはテールランプが楕円形のLEDが配されていたが、今回はよりベントレーをアピールするために“B”の形をモチーフにしたテールランプに変わっている」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. ウィラーエクスプレス、2026年春から高卒採用を開始…免許全額会社負担、独自のキャリアプランを発表
  3. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  4. 【ボルボ XC60 ウルトラB5 新型試乗】大胆緻密なマイチェンが証明する、ベストセラーであり続けている理由
  5. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る