三菱自動車工業による燃費データの不正が発覚し、4月20日から販売が停止されてきた三菱自の『eKワゴン』や日産の『デイズ』など4車種の生産・販売再開が、7月中になる見通しとなった。
国土交通省がこれらの軽自動車の燃費を再測定した結果を踏まえ、4車種の型式指定の存続を認める方針としたためだ。同省筋によると、道路運送車両法に基づく「保安基準」に燃費規定はなく、安全性能や排出ガス基準を満たせば、通常、型式指定を取り消すことはないという。
国交省は三菱自からの燃費値の修正を受け入れるが、最大で15%超の修正となるため、グレードによっては「エコカー減税」の適応ランクが変わるモデルも出る見通し。すでに販売した車種の減税差額分の返納手続きは三菱自が行う。
1台当たり10万円と検討している顧客への補償も正式決定したうえで、手続きを始める。また、三菱自と日産は販売再開に当たり、燃費性能の悪化に伴う価格の改定も行う見通しだ。