日立オートモティブのフレックス燃料向け燃料ポンプ、ブラジルでVWに採用

自動車 ビジネス 海外マーケット
E100対応の高圧燃料ポンプ
E100対応の高圧燃料ポンプ 全 1 枚 拡大写真

日立オートモティブシステムズは6月24日、ブラジルの燃料事情への対応を目的に開発した高圧燃料ポンプがフォルクスワーゲン社(VW)に採用されたと発表した。

ブラジルでは1973年のオイルショックを契機とした「国家アルコール計画」の実施により、サトウキビを原料とするエタノール燃料車両が開発、販売され始めた。現在では、サトウキビやトウモロコシなどのバイオマスを原料とするエタノールの生産量が、世界生産のおよそ3分の1を占めるまでに伸長。同時にブラジル自動車販売台数の約90%を、ガソリンやエタノールなどを混合した燃料で走行するフレックス燃料車が占めるまでになっている。

エタノール燃料はガソリンと比べて腐食性や壊食性が高いため、自動車の燃料機器が劣化や損傷を起こしやすいことが課題として知られている。日立オートモティブシステムズでは、適切な材料選定とともに、液体シミュレーション技術を用いたポンプ構造の最適化を図ることで、部品の耐久性を向上。25メガパスカルの高燃圧と、100%エタノール燃料(E100)への対応を可能とした。また同時に、脈動騒音の小さい構造を適用し、静音化も実現。これらのソリューション提案が、新興国でビジネス展開を拡大しているVWに高く評価され、同社のブラジル生産車両に搭載されることになった。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る