【新聞ウォッチ】「まさか」の英国EU離脱ショック 「リーマン危機」再来を懸念

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投票の結果を受けて英首相辞任を表明したキャメロン(24日) (c) Getty Images
投票の結果を受けて英首相辞任を表明したキャメロン(24日) (c) Getty Images 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年6月27日付

●EU英と事前交渉せず、離脱通知、書簡か公式声明で(読売・1面)

●シェアする駐車場、個人宅でも貸し出し可(読売・12面)

●人気競技スポンサー続々,車いすバスケ大会運営費4倍に(朝日・31面)

●ホンダ、電池の再利用網、リチウムイオンHV普及に対応(日経・1面)

●自動運転実証実験に保険、損保各社(日経・9面)

ひとくちコメント

「まさか」の英国の欧州連合(EU)離脱が決まり、週末はそのショックを伝える特集記事が目白押し。急激な円高、株安が日本経済の足かせとなることは言うまでもなく、主要シンクタンクの試算によると、円高による輸出減などで国内総生産(GDP)が最大1%強押し下げられる見通しでアベノミクスは仕切り直しを迫られかねない。

きょうも読売が「EU英と事前交渉せず」とのタイトルで1面トップ、総合面では「英国民投票『まさか』離脱派後悔」として、残留に投票した若者らは抗議の声をあげ、再投票を求める署名が300万票を超えたと報じている。

日経も1面トップで「英離脱ドル不足に拍車、邦銀、調達コスト急増」と、世界の金融市場でドル不足が強まっていると大きく取り上げている。先行きが不透明になり、世界中の金融機関が基軸通貨ドルの確保に動いたためだという。

また、日経は国内消費にも影響が出ることを懸念。旅行会社は円高で訪日客の減少を心配する一方で、日本から海外への旅行客増加を期待すると伝えている。

気になるのは、2008年の「リーマン・ショック」が再来するのか、と懸念する声もささやかれていることだ。先週末の24日は英国のEU離脱が確実になると、日経平均株価は終値で1286円も下落し、リーマン・ショック時(605円)を超えた。

為替もリーマン当日は92銭の円高ドル安だったが、24日は7円60銭も円高が進行。1日の値動きとしては今世紀最大を記録した。今後は株価も為替も波乱含みになることは間違いないが、まずは週明けの金融市場がどんな値動きとなるのか注目したい。

《福田俊之》

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