ホンダと大同特殊、重希土類を使わない磁石によるHV用モーターを世界初開発…次期 フリード に

エコカー ハイブリッド
希土類不使用の磁石によるHV用モーター(部品)
希土類不使用の磁石によるHV用モーター(部品) 全 3 枚 拡大写真

ホンダと大同特殊鋼は7月12日、重希土類のレアアースを使わない磁石を使ったハイブリッド車(HV)用のモーターを開発したと発表した。今秋に発表する次期「フリード」のHVモデルの大半に採用する。

この磁石は、大同特殊独自の生産技術である熱間加工工法により耐熱性を高め、実用化された。レアアースのなかで重希土類と呼ばれ、耐熱性を高めるためにHV用モーター磁石の5~10%(重量比)を占めるジスプロシウムとテルビウムを一切使っていない。

ホンダは、モーターのローターの設計を見直すなどでこの磁石を実用化、従来磁石のモーターと同等の出力やトルク性能を確保した。重希土類を使わない磁石によるHV用モーターは世界初の技術という。

ジスプロシウムの産出地は9割以上が中国となっており、価格や調達の不安定リスクが大きい。今回ホンダが開発したモーターは、そうしたリスクの軽減とともに、「コストも確実に下げることができている」(本田技術研究所の貝塚正明主任研究員)という。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る