【新聞ウォッチ】マツダはドライバーが”主役”小飼社長「人間中心の開発哲学」を強調

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小飼社長
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2016年7月15日付

●政治とカネ・五輪論戦、都知事選告示最多21氏、31日投開票(読売・1面)

●円安105円台後半、英EU離脱以来(読売・2面)

●世界鉄道博2016あすから、壮大で綿密模型の世界(読売・35面)

●運転手と会社に32億円賠償命令、首都高事故訴訟(読売・38面)

●都市対抗野球きょう開幕(毎日・1面)

●CEO社長より立場が上? 企業ごとに「重さ」違い(毎日・6面)

●マツダ「アクセラ」刷新、カーブ時の揺れ抑制(毎日・7面)

●燃費公的審査修正ゼロ、メーカー事前測定値を追認、体制限界「省庁またぐ再編を」(産経・28面)

●AIで運転支援、共同開発、ホンダとソフトバンク(日経・1面)

●米、VWリコール却下、3リットル車、和解額拡大も、排ガス不正(日経・8面)

●エアバッグ工場、インドに設立、豊田合成(日経・16面)

●車のナンバーに英字、来年4月、番号足りぬ恐れで(日経・42面)

●リコール車の修理促進、日産「セレナ」など(日経・42面)


ひとくちコメント

7月に入ってからモデルチェンジした新車の発表が相次いでいる。日産自動車が自動運転走行の「プロパイロット機能」を搭載した新型ミニバン『セレナ』を発表したのに次いで、マツダは主力のスポーツコンパクト『アクセラ』を大幅改良して発売した。

メディアも7月14日付で「日産、高速渋滞時も自動運転、新型セレナに初搭載」(産経)などと取り上げたほか、きょうの各紙は「世界新技術搭載、新アクセラ」(朝日)、「マツダ、『アクセラ』大幅改良、3年ぶり国内販売テコ入れ」などと報じている。

ただ、両社の新型車発表を比べると、運転支援技術などに対するアピールの違いがよくわかる。日産は「渋滞時に運転手をサポートする快適な機能」(中村公泰副社長)として、先行車両や車速に応じて自動で加減速し、カーブも曲がる「自動運転の要素が入った運転支援技術」を訴えた。

一方、マツダはハンドルの動きに合わせてエンジン出力を調整し、急カーブでも疲れや車酔いの原因となる不快な横揺れを減らす世界初の技術を採用して、運転のしやすさを前面に打ち出した。

小飼雅道社長も「人間中心の開発哲学をベースとしてドライバーの意思を理解し、人と一体となるようなクルマを目指す」と述べるなど、あくまでもドライバーが“主役”であることを強調した。

また、他社がハイブリッド車や燃料電池車などを強化する中で、マツダはクリーンディーゼル車を中心に展開。ディーゼル車の販売比率を5割に高める意向も示した。

我が道を行く経営戦略だが、お膝元の広島カープが20年ぶりに首位を折り返したように、独自の思想で快走を続けられるのか、注目したい。

《福田俊之》

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