米国で、自動運転中に起きたとされる死亡事故が問題になっているテスラモーターズ。同社のトップに対して、米国の議会の委員会が、この事故についての説明を求めている。
これは7月14日、米国の上院の商業科学運輸委員会が明らかにしたもの。同員会のジョン・スーン委員長は、テスラモーターズのイーロン・マスクCEOに書簡を送ったことを公表し、「モデルSのドライバーがオートパイロット中に事故で死亡した件について、説明を求める」と発表している。
テスラ車のドライバーが、自動運転中に起こしたとされる事故は5月7日、米国フロリダ州で発生。テスラモーターズのEV、『モデルS』の顧客が自動運転モードで走行中、大型トレーラーに衝突する事故を起こし、ドライバーが死亡した。
この事故は、自動運転モードで走行中、大型トレーラーがモデルSの前方を横切る形で起きた。テスラによると、太陽光が強かったために、ドライバーも自動運転機能も白い色のトレーラーを認識できず、ブレーキが作動しないまま、トレーラーの下に潜り込む形で衝突した。
同員会のジョン・スーン委員長は、「マスクCEOには、事故当時オートパイロットが正常に作動していたのかどうか、また自動運転技術のメリットと限界をユーザーにどう説明していくのか、7月29日までに回答するよう求める」とコメントしている。