【GTアジア】ベントレー・コンチネンタル GT3の澤圭太選手が語る今季戦況

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ベントレーの8号車でGTアジアを戦う澤選手とベンター選手。
ベントレーの8号車でGTアジアを戦う澤選手とベンター選手。 全 12 枚 拡大写真

2016年の「GTアジア」シリーズに「ベントレー・コンチネンタル GT3」をドライブして参戦中の澤圭太選手。マシンのドライブフィーリングや今季の戦況はどのようなものなのだろうか。

まず、FIA-GT3規格の「コンチネンタル GT3」の乗り味について、昨シーズンからこのマシンをドライブしている澤選手はこう語る。

「見た目は大柄ですし、もちろんパワーはあります。最初はダルというか、アメリカンなイメージをもっていたんですが、走らせてみると、これが繊細なんです。セッティングのディテールに関しても繊細ですね。それとクルマが大きいこともあって、ボディ下面でダウンフォースを多く稼げたりしています。去年の富士では空力にもけっこう助けられて、速かったですね」

去年の富士では、というところには、激しい戦いのなかで得られた次のような実感も反映される。

「他メーカーの新型が、今年は我々のマシンと変わらないくらいの空力アドバンテージをもってきているんですよ。(GT3にはつきものの)レギュレーション動向も含めてですが、他も上がってきていますからね」

シリーズのレベルが上がっているぶん、相手も強くなっているのだ。一筋縄ではいかない。

澤選手が所属するチームは、カーナンバー7、8、9の3台体制で参戦している「ベントレー・チーム・アブソリュート」。澤選手はジョナサン・ベンター選手(オーストラリア)と組んで8号車で戦っている。

GTアジアの場合はドライバーの実績や年齢によるランク付けがあり、シルバーランク同士というハイランクコンビの澤選手&ベンター選手は、レース中のピットイン時に16秒のハンデタイムが課せられる。「今年はこれが効いていますね」という澤選手だが、今季の目標や戦況はどのようなところにあるのだろうか。

「私はルマン24時間に出場する関係でタイ大会をスキップしていますから、フル参戦のジョナサンのチャンピオン獲得に向けてベストを尽くす決意で今季に臨んでいます。ただ、タイ、岡山ともうひとつでしたし、今回の富士(第7&8戦、7月15~17日)も雨絡みのレースウイークでセットアップ進行に遅れがあったりして、昨日(16日決勝の第7戦)はイマイチ(6位)でした。今日(第8戦決勝)なんとかしないといけませんね」

その第8戦、澤選手とベンター選手の#8 ベントレー・コンチネンタル GT3は3番グリッドから出走し、2位に。トップのランボルギーニ・ウラカンとは約10秒差だった。3位はポルシェ911、そして4位には僚友の7号車が入っている。

ランボルギーニとポルシェの他にも、アストンマーティン、アウディ、フェラーリと手強いライバルが居並ぶGTアジア。残り2大会(ともに中国での開催)、澤選手には富士での2位を弾みにして、開幕の韓国大会連勝以来の優勝を狙ってほしいところだ。

《遠藤俊幸》

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