フルデジタルサウンドの試聴会で実感…AV Kansai / クラリオン

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150インチの大型スクリーンを使って進行したFDSのセミナー
150インチの大型スクリーンを使って進行したFDSのセミナー 全 21 枚 拡大写真

クラリオンは7月24日、カーオーディオ・プロショップの「AV Kansai」(大阪府堺市)において、クラリオン技術者が解説するフルデジタルサウンド(FDS)製品セミナーと、デモカー試聴会を開催した。

会場となったのは、AV Kansaiが視聴室として用意しているシアタールーム。150インチのスクリーンに解説資料を映しながら進行する何とも豪華なセミナーとなった。セミナーではまずクラリオン市販営業本部の武田友宏氏がFDSについて具体的な解説を行い、その後、技術開発本部の武藤慧(あきら)氏がシステム構成やコントロール用アプリ「Z-tune」についてのポイントを解説した。

武田氏はFDSについて、「スピーカーまでフルデジタルで行うのでまったく劣化がない上に、システムは重いアンプを必要としないシンプルなもの。軽量で省電力化にも大きく貢献する」と説明。フルデジタルで音が出る仕組みについてもスライドを使いながらわかりやすく解説した。また、途中、「専用LSIの開発があったからこそFDSを改めて世に送り出すことができた」とFDSがデビューするまでのエピソードなども披露した。

武藤氏は、「FDSには多彩な入力端子を備えており、ハイレゾ音源にも対応するなど多彩な音源に対応できる。アナログ入力にも対応するので輸入車などの純正システムと組み合わせられる高い汎用性を持つ」と、FDSが持つシステム上の優位性を強調した。さらに「クロスオーバー」「タイムアライメント」「イコライザー」という基本的なチューニングをスマートフォンで直感的に操作できるアプリ「Z-tune」について紹介。誰にでも操作できる身近なコンテンツとしたことを説明した。

説明が終わるとAV Kansaiの岩元秀明社長も加わり、FDSについての様々な質問コーナーとなった。来場者からは「フルデジタルで音が出る仕組みが何度聞いても理解できない」との戸惑いの声が出たが、岩元社長の「純正ケーブルでもノイズが乗らないことが確かめられたらそのままいける」「理屈抜きでこの音が聴ける凄さがある」とFDSのメリットを述べる一方、「OTG接続した場合のチューニングは、想像でやる必要がある」など現状の課題があることも説明。システムをインストールする立場からの貴重な体験談として聞くことができた。

その後、デモカーへ移動して試聴に入った。この日は朝から試聴を希望する来場者が訪れていたが、フルデジタルがもたらす透明感あふれる音に大半の人が満足した様子。特にサブウーファーを入れても20万円台後半でシステムが完成する高いコストパフォーマンスに「価格以上の素晴らしい音」という率直な感想が多く得られた。一方で、ユーザーからの意見として期待と同時に要望も上がり、クラリオン側への貴重な意見となったようだ。

参加者のコメントは以下の通り。

「立ち上がりからのSNの良さが素晴らしかった。静かなところからスーッと音が出てきたのには驚き。レンジも広く、上も抜けている。アンプなしで組める29万円もすごいけど、純正と組み合わせ可能なのは気に入った」門田和之さん(大阪府)

「FDSは初体験。正直、音は期待していなかったけど想像以上に良かった。解像度が高くて雑音もない。きれいな音が聴けて良い体験ができたと思っている。FDSは理屈としてはわからないけど、それ抜きで素晴らしいシステムと実感した」大石直人さん(兵庫県)

「今日は今使っているスピーカーを変えたくて聴きにきた。でも、FDSはクリアさこそ実感できたけれど、音色としては好みではなかった。輪郭が堅くてきつい感じがする。もう少しマイルドな音作りがされていれば違った感想は持てたと思う」大石いずみさん(兵庫県)

「ボーカルが良かったね。調整してあるからだと思うけど正直言ってとても良い印象を持った。自分は取り付けたばかりなんで友人に勧めたいと思っている。これだけ低予算でこれだけの音が出るんだから、これからはこういうのが主流になっていく気がする」永倉義則さん(大阪府)

「この前、ポタフェスに行ってFDSのヘッドホンがあるって聞いて、それならカーオーディオならどうなのか。そう思ってきたら想像以上に良かった。音が濃密というか緻密というか。ボリュームを上げてもまったくヘタらないのがすごい」武村元貴さん(大阪府)

FDSを体験できる今後のイベントは以下の通り
■2016年7月30日(土)~7月31日(日)
長野県 AQUA周年祭イベント オーディオ大商談会
■2016年7月30日(土)
埼玉県 Clarion FDS DemoCar 試聴会 ストアーイベント (カスタマイズファクトリーナックス

《会田肇》

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