【リコール】UDトラックス クオン、謎の自動ブレーキ…プログラム不具合だった

自動車 ビジネス 企業動向
改善箇所
改善箇所 全 3 枚 拡大写真

UDトラックスは7月29日、大型トラック『クオン』の衝突被害軽減制動制御装置(トラフィックアイブレーキ)が特定の場所で不要に作動する不具合について、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、UDトラックス『クオン』1車種で、2013年9月13日~2016年7月19日に製造された1万2565台。

UDトラックスは3月18日、クオン(2014年モデル)について、阪神高速5号湾岸線(大阪方面行き)の六甲アイランド北、住吉浜、魚崎、中島の各料金所付近で、トラフィックアイブレーキが不要に作動する場合があることが判明したと発表した。主に80km/h以上で走行中に走行車線前方および右車線前方に他の車両が走行していない状況下で、車両のトラフィックアイブレーキの不要作動が報告されていた。

UDトラックスはこの不具合について、ミリ波レーダによる障害物検知プログラムの機能限界が原因であると報告した。先行車がなく、高架橋と道路継ぎ目が同位置にある場所を走行すると、ミリ波情報を稀に前方障害物と誤認識することがあることが判明。そのため、表示モニタに警告表示がされるとともに警告音を発し、予期せぬ急制動がかかるおそれがあるという。

改善措置として、全車両、ミリ波レーダの障害物検知プログラムを変更した改良品と交換。また、取扱説明書には当該情報の記載内容を訂正したリーフレットを貼り付ける。なお、改良品の全数準備に時間を要することから、当該特定区間の走行頻度が多い車両から順々に交換を開始する。

不具合は23件、事故は1件発生している。市場からの情報により発見した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る