【鈴鹿8耐】熊本から3チームが参戦「被災地での明るい話題になれば嬉しい」

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2016鈴鹿8耐に臨むホンダの熊本チーム
2016鈴鹿8耐に臨むホンダの熊本チーム 全 7 枚 拡大写真

31日に決勝を迎える2016“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースにホンダの熊本地区の従業員チームが参戦。自分たちの活躍で被災地を元気にするべく、今週末のレースに臨む。

毎年、Honda熊本レーシングなど、鈴鹿8耐でも常連チームとして知られているが、4月に起きた平成28年熊本地震により被災。今年は参戦も難しいかと思われたが、ちょうどオートポリスでテストの直前で、マシンや機材は工場からトラックに積み込んだ後に地震に見舞われたため、幸いにもバイクやチーム機材に大きな影響はなく、鈴鹿8耐参戦には何とか漕ぎつけることができたという。

今回参戦するのはNo.33日本郵政 熊本レーシング、No.34Honda緑陽会熊本レーシングwithくまモンが総合47位、No.78HondaブルーヘルメットMSC熊本&朝霞の計3チーム。29日に行われたピットウォーク時には、集まった報道陣に向けて改めて今回の参戦経緯と意気込みを語った。

日本郵便 熊本レーシングを率いる井村監督は「テレビなどで報道されている通り、局地的に被害が大きかったです。会社もそうですし個人的に被害を受けている人もいらっしゃる中で、優先順位を踏まえてやるべきことは何なのか、と考えることもありました。そんな中で、やっぱり鈴鹿8耐は国内の中でも非常に大きなレースですし、こういう状況でも熊本県民が頑張っている、我々としても熊本地区のホンダ従業員が頑張っているという姿を見せていきたいという思いが活動しているメンバーにもありました。そして会社とも相談をして、理解をいただいた上で今回やってきています。例年と違って、鈴鹿に来るまでのプロセスが異なりますよね」と、4月の被災から、ここに来るまでの経緯を説明した。

そして今週末の目標については、「もちろん完走することが毎年目標になっていますけど、今年はそこに対する思い入れは強いですね。できれば…トップ10圏内でフィニッシュできればベストですね。とにかく僕たちの頑張りが被災地で今も頑張っている人たちへの明るい話題になれば幸いです」と力強く語ってくれた。

公式予選の結果は33番が総合32位、34番が総合47位、78番が総合64位。後方からの追い上げとなるが、この活躍する姿を被災地で今も頑張っている人々に届けるためにも、力強い走りに注目したい。

《吉田 知弘》

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