【カーオーディオ】「ケーブル」にまつわる素朴な疑問を解消…パート3「パワーケーブル」

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チェルノフケーブル・STADARD DC POWER 4 AWG
チェルノフケーブル・STADARD DC POWER 4 AWG 全 1 枚 拡大写真

ケーブルにまつわる、あんな疑問やこんな不思議を、プロショップに質問して明らかにしようと試みている。第3回目となる今回は、“パワーケーブル”をフィーチャーする。電源供給パーツであるこのケーブルについてのもやもやを、一気にクリアにしていきたい。

今回は、広島県の実力店、“LIX(リクロス)”の池田さんに講師役をお願いした。なお、ケーブルについては諸説ある部分も多々。今回のお話も、“LIX”でのスタンダード、ということでお訊きしている。

■“太さ”、“価格”、“硬さ”についての疑問を解決!

最初に、“パワーケーブル”の選び方に関することから訊いていった。まずは、“太さ”について。“パワーケーブル”は、太ければ太いほど良いのだろうか。

「水道管と同じだと思っていただければわかりやすいと思います。水道管は、太ければ太いほど、たくさんの水を一気に流すことが可能になりますが、それと同じように“パワーケーブル”も、太いものほどたくさんの電気を一気に流すことができるんです。

システムの規模に応じてバランスを考えて選びたいですね。むやみに太いものを選ぶ必要はないと思います。しかし、パワーアンプを複数台使うようなシステムであるならば、より太いパワーケーブルを使ったほうが、電気がストレスなく流れますので、音質的には有利です。なお、将来的にパワーアンプの増設を考えている場合には、最初から太いものを選んでおくことはアリだと思います。のちのち太いものに換えることになるのなら、最初から太いものを選んでおいたほうが、トータルでの予算を削減できますから」

“価格”についてはどうだろうか。高価なものを選ぶべきなのだろうか。

「カーオーディオの音質を向上させようと思ったとき、電源強化は取り組むべきテーマの1つです。それについてはさまざまなアプローチが考えられるのですが、“パワーケーブル”のグレードアップも、電源強化の1つの手段になり得ます。伝送効率の高い製品であればあるほど音質に好影響が出ますから、高価なモデルほど、その期待値が大きくなることは事実です。

しかし、むやみ超高級品を選ばなくても良いとも思っています。これについてもバランスが大事ですね。システムの規模、そしてユニットのグレードとバランスするモデルを選べば良いと思います」

ところで、ものによって“硬さ”が異なるが、“硬さ”は音に影響を与えるのだろうか。

「とある被膜の硬いハイエンドパワーケーブルは、良い意味でパシっとした、筋の通った音がする、と評価されています。それに関しては、硬さが音に影響を与えているのかもしれません。しかしながら基本的には、硬さと音との因果関係は少ないと思っています。硬さが影響するのは、インストールのしやすさについてですね。

個人的には、ある程度柔らかいもののほうが好みです。硬いタイプの場合、アンプの直近で曲げて引き回したりすると、端子部分に余分なストレスがかかってしまいます。柔らかなタイプであれば、そのようなリスクも減りますし、使いやすいですね」

■“長さ”、“メンテナンス”については? さらには、“裏ワザ”を伝授!

次は“長さ”についてお訊きした。

「短ければ短いほど、音質的には有利です。であるので、引き回すルートは、“最短”になるようにしたいところですね。ただし、“最短”を突き詰めようとすると、引き回すのにより手間がかかってしまう場合もあり得ます。予算との兼ね合いになってきますので、そのあたりは慎重に検討したいところです。

どのルートを辿るにしても、できるだけジャストな長さにしたいですね。余らせて、巻いておくようなことは避けるべきです」

日頃のメンテナンスは必要なのだろうか。

「端子部分が緩んでいないかは、できるだけこまめに点検されたほうがいいと思います。パワーアンプのプラス配線が抜けて鉄板部分と導体が接触するようなことがあると、ショートが起こって、最悪、車両火災に繋がることもあり得ます。

あとは、ホコリと水にも注意が必要です。接点部分はキレイにしておいたほうが、いろいろと安心ですよね。気が付いたときに、レンチでの“増し締め”とクリーニングを行っておくと安心感が高まると思います。

システムを組んだショップに、定期的に音調整の見直しに行かれるのであれば、そのときにケーブル類のメンテナンスもお願いすると良いのではないでしょうか。お店ならば、いろいろと勝手もわかっているでしょうから」

最後に、パワーケーブルに関する“裏ワザ”的なことがないか、訊いてみた。

「上級“パワーケーブル”で音が変わることを、気軽に体感する方法があります。どのような方法なのかというと、ズバリ、“アーシング”です。ボディとバッテリーのマイナス端子を繋ぐ“アーシング”を、上級“パワーケーブル”で行ってみると、音質の向上を感じ取ることができるはずです。

“アーシング”も電源強化メニューの1つであるので、早い段階でやっておくべきことだと思うのですが、そこに良い“パワーケーブル”を使ってみると、さらに効果が上がるんですよ。パワーケーブルのすべてを引き直そうとすると相当に予算が必要になりますが、“アーシング”部分だけであるならば、それほどコストはかかりません。少しずつ手をかけて、その都度の音質向上を感じ取っていくことも、カーオーディオの楽しさの1つだと思うんです。“アーシング”のグレードアップは手軽に取り組めるメニューでありながら、効果も大きいんです。おすすめですね」

いかがだったろうか。“パワーケーブル”もなかなかに奥が深い。今回の話を、より良い“パワーケーブル”選びに役立てていただけたら幸いだ。

次週は、配線系の“ショートパーツ”について掘り下げていく。次週もお読み逃しなく。

【プロに訊く!】選び方から使い方まで、「ケーブル」にまつわる素朴な疑問を一気に解消! Part.3「パワーケーブル編」

《太田祥三》

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