日産のスポーツEV、「ブレード グライダー」…最新版は市販を意識か

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日産 ブレード グライダー のプロトタイプ
日産 ブレード グライダー のプロトタイプ 全 9 枚 拡大写真

日産自動車が8月4日、ブラジルで初公開したEVスポーツコンセプトカー、『ブレード グライダー』の最新プロトタイプ。注目できるのは、3年前のモデルに対して、市販を意識したと思われる改良が加えられた点だろう。

ブレード グライダーは2013年秋、東京モーターショー13で初公開された。それからおよそ3年。最新のプロトタイプ車では、ハイウエストなリアヒンジの二面角ドアが目を見張る。これは、ドラマチックな乗り降りを演出しながらも、オープンルーフはロールオーバープロテクション構造を採用することにより補強され、クーペの安全性を確保しながらオープントップレーシングカーの高揚感を与えるのが狙い。

室内は、全席に4点式シートベルトを採用し、スポーティさを表現。足腰をしっかりとサポートするシートには、丈夫で滑りにくい素材を採用。さらに、簡素化することで、快適で安定した座り心地を実現した。

トリムには、サイバーグリーンとステルスオレンジの2色を用意。シートバックの上部やシルバーの反射性素材の縁取りを加えて使用することで、人目を引くスポーティな外観を作り上げた。シートのベースにはブラックのパターン素材を用い、グリーンもしくはオレンジのトリムがクッションを縁取る。

矢先形状の車体部分に設置された運転席は、広々としたレッグルームを持つ。コックピットには、継ぎ目のないウィンドスクリーンを採用。どの座席からもパノラミックな景色が広がる。専用のステアリングコントローラーには、バッテリー残量、速度、回生モード、トルクマップなどを表示する最新型ディスプレイを導入。また、センターディスプレーの左右に配した2つのスクリーンには、フロントホイール後方に搭載したカメラにより斜め後ろの映像を映し出す。このカメラはドアミラーの役割を果たし、空力性能の向上に貢献する。

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、「このプロトタイプは、運転の楽しさを追求すると同時に、環境に対する責任を果たす日産インテリジェント・モビリティの拡充を目指す日産の意気込みを表した1台」と語っている。

《森脇稔》

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