【トヨタ オーリス ハイブリッド】現行プリウスの制御等を先取り

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ オーリス ハイブリッド
トヨタ オーリス ハイブリッド 全 8 枚 拡大写真

トヨタ『オーリス』に追加されたハイブリッドモデル。実は欧州では初代に引き続き2012年10月に登場した2代目でも発売されており、今回初めて日本への導入に至ったクルマだ。

このハイブリッドシステムは3代目『プリウス』を利用している。ただし、オーリスのリアサスペンションはダブルウィッシュボーン式(3代目プリウスはトーションビーム式)であることからレイアウトを変更。同時に、バッテリー位置をリアシート下(3代目プリウスはラゲッジルーム)に変更した。

トヨタ製品企画本部ZEプロフェッショナル・パートナーの天野和彦氏によると、「これらの変更は4代目プリウスに活かされており、いわば、オーリスは現行プリウスの先取りをした形になる」と話す。つまり、4代目プリウスのリアサスペンションはダブルウィッシュボーン式に、そして、バッテリーはリアシート下に配置されていることから、オーリスハイブリッドの変更が活かされたということなのだ。

実はこの先取りは、「ハードと配置だけではなく、制御も同様だ」と天野氏。ヨーロッパでは“ラバーバンドフィーリング”が嫌われる。ラバーバンドとはゴムバンドのことで、CVTにありがちな、アクセルを踏んで加速をしようとすると、まずエンジン回転が上がり、あとから加速が始まるイメージを指す言葉だ。天野氏は、「欧州はマニュアルトランスミッションの国なのでダイレクト感、リニア感を重要にしている。そこで散々文句を言われたので、その部分を修正した。これも4代目プリウスにフィードバックされている」と話す。

つまり、「ハード自体はは3代目プリウスを使っているが、レイアウトやサスペンション、制御関係は4代目プリウスの先取りの仕様なのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る