ジャカルタのタクシー&Uber比較…見えてきたメリット・デメリット

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ブルーバードタクシー
ブルーバードタクシー 全 12 枚 拡大写真

インドネシアオートショーの開催に合わせ、インドネシアの首都ジャカルタに数日間滞在した。首都圏の人口は東京に次ぐ世界2位の巨大都市ジャカルタ。しかしその交通網は発展途上で、公共交通機関の不足は慢性的な大渋滞を引き起こしている。

【画像全12枚】

ジャカルタにおいて、旅行者や長期滞在者が使う主な交通手段はタクシーが一番だと言われている。特に様々なガイドブックやウェブサイトで紹介されているのが「ブルーバード」と呼ばれる青いタクシーで、メーターの不正がなく、車内もきれいと評判だ。

しかし2014年、ジャカルタに「黒船」が来航した。Uberだ。一般のドライバーが自分のクルマを使い、利用者を目的地まで運ぶサービス。利用者はスマホアプリで自分の居場所を知らせるだけで、近くを走っているクルマが迎えに来る、あの世界中でシェアを拡大している配車サービスだ。

ちなみにUberはジャカルタにおいて、サービス開始以来タクシー業界から反発を受けており、何度かデモが発生している。しかし依然として利用は可能なので、今回はタクシー(ブルーバード)とUber、どちらが便利なのか実際に乗り比べてみた。

タクシー、どこでも待っている&走っているので拾うのは簡単…アプリでの呼び出しも可

まずはブルーバードタクシー。青いタクシーなので走っていて目立つのと、ホテルなどの前にも数台止まっていることが多いので簡単に見つかるだろう。ちなみに青くてもブルーバードではない偽物もあるという話なので、乗車する前にフロントガラスの上部に「BLUE BIRD GROUP」と書かれているのを確認したほうがいい。

車内は海外のタクシーとしてはかなりきれいで、日本のものとほぼ変わりない。運転手にはほとんど英語が通じないが、行き先を言えば問題なく連れて行ってくれる。

…はずだったのだが、ここで問題が発生。今回は滞在しているホテルからオートショー会場まで移動しようとしたのだが、少々都心部から離れた場所に会場があったためか、運転手が2度ほど道に迷ってしまった。しかし「大丈夫だ、問題ない」と言ったそぶりを見せると、タクシーを路肩に止め、物売りや他のタクシードライバーに道を確認。おかげで問題なく目的地に到着することができ、料金は高速代を除いて17万ルピア(約1360円)だった。

ブルーバードタクシーはスマホアプリにも対応しており、専用のアプリを使うことでどこにいても近くのタクシーを呼ぶことができる。ちなみにアプリを使ってタクシーを呼んでも、支払いは運転手への現金払いだ。

別の機会にタクシーを使った時も、道を間違えたことがあったので、ナビゲーションを搭載していないブルーバードタクシー利用の、問題点の一つだと感じた。

Uber、支払いの煩わしさなし! スマホのおかげで道にも迷わない

次にUberを同じホテルから同じ会場まで利用してみた。ちなみにジャカルタではUberを利用する際、「uberMOTOR(バイク)」「uberX(通常)」「uberBLACK(高級車)」の3種類から選択でき、uberXの中でも「uberPOOL(相乗り)」と「uberX(通常)」の2種類に分かれている。今回はなるべく早く目的地に着きたかったので、通常のuberXを選択。5分ほどでやってきたクルマはトヨタ『アバンザ』だった。

車内はブルーバード以上に清潔で、まるで今ディーラーから持ってきた新車のようだった。運転手とはカタコトの英語が通じ、スマホで行き先を確認すると、スマホ画面をナビゲーション代わりにし、出発した。

ナビゲーションがあるので当たり前だが、道に迷うことなく会場に到着した。おかげで時間も短縮でき、料金は高速代を除いて9万500ルピア(約724円)と、かなり安かった。すでに登録済みのクレジットカード払いなので、現金のやり取りもなく、目的地に着くとすんなり降車することができた。

タクシーと比べ、きれい、安い、早い、英語が多少通じる(別の運転手にも少し通じた)、と良いことずくめのように感じたUberだったが、難点もあった。ジャカルタコタ駅から空港までUberを使って移動しようとした際、駅前はタクシーで大渋滞。仕方なく1ブロックほど歩いて、それほどクルマがないエリアからUberを呼んだのだが、特に目印となるものがないため場所がわからないのか、来るはずのクルマがキャンセルの連続(UberではGPSを使って自分の位置をドライバーに伝えられるが、多少のずれもある)。結局4台ものクルマにキャンセルされてしまったので、走っていたブルーバードを拾い空港へと向かったのである。

便利なUber、インドネシアでも普及が加速するか

今回タクシーとUberを乗り比べてみて、値段に関しては断然Uberの方が有利であることがわかった。道に迷うこともないので、利用者としても心配がないのもいいところ。ただ、ホテルなどのわかりやすい場所以外ではなかなかやってこない可能も考慮しなければならない。ここじゃ無理そうだな、と思ったら流れているブルーバードを拾う、というのが賢い移動手段だろう。

今回インドネシアオートショーにUberも出展していたので、話を聞くことができた。2014年にインドネシアに参入したUberだったが、当初はなかなかシェアを伸ばせなかったという。担当者によるとその主な原因が「クレジットカードの普及率」だった。事前に登録したクレジットカードからUberに支払い、Uberがドライバーに給与を支払うことで現金のやり取りをなくすシステムが、クレジットカードの普及率が低いインドネシアでは仇となってしまったというのだ。

そのため、今年の2月から現金での支払いにも対応。担当者によると、今後は旅行者だけでなく、現地の人にも積極的に利用してもらいたいということだ。

《関 航介》

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