ベロダインにフォードとバイドゥが投資…高性能LiDARセンサーを開発

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ベロダイン・ライダーは、フォードモーターと中国の大手検索エンジン会社バイドゥ(百度)の共同投資者が総額1億5000万ドルの投資を完了したと発表した。

ベロダインは今回の投資を受けて、高性能で低コストの車載LiDARセンサーの設計・生産を増強する。これにより、自律走行車と先進運転支援システム(ADAS)のアプリケーションにおける大規模導入を加速し、同センサーのコストを引き下げて普及を加速させる。

ベロダインは過去10年間に、4世代のハイブリッドソリッドステートLiDARシステムを開発した。このシステムは、高精度のレーザーセンサーによって周囲から収集したリッチデータを解釈する同社専有のソフトウエアとアルゴリズムを搭載、マッピング、測位、物体認識、衝突回避に使用する高解像度の3Dデジタル画像を作成する。

ベロダインのLiDARソリューションは、1センチレベルの精度で最大200メートル圏内から、毎秒30万~220万のデータポイントを収集可能。

高性能LiDAR技術は、世界の自動車メーカーとライドシェア事業の顧客から、完全自律走行車の開発を実現する上で不可欠な要素として見られている。

フォードの製品開発担当Raj Nairエグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)は「フォードはベロダインと長年にわたって関係を築いており、今回の投資は世界中の消費者に自律走行車を提供するという両社の約束を明確に表している」とコメント。

バイドゥのJing Wangシニアバイスプレジデント兼自律走行部門担当ゼネラルマネジャーは「今回の投資は、現在の市場で最高だと考えるLiDARセンサーによって、当社の自律運転の取り組みを加速させ、ベロダインがますます高機能なLiDARセンサーの開発を進める上で役立つ」と語っている。

ベロダインは今後数年間に、自律走行車とADASアプリケーション向けにLiDARセンサーの需要が急増すると見ている。ベロダイン製品に対する大きな需要に対応するため、同社はエンジニアリング、諸業務、製造のためのリソースを拡大する。

今回のマイノリティー投資ラウンドと関連して、取締役を増員し、独立した業界エグゼクティブ2人を含める計画。ベロダインは今後も、LiDAR技術の開発と製品化でリーダーシップを強化することに注力し、自動車メーカーとライドシェア事業のパートナーと協力する方針。

《レスポンス編集部》

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