豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは、1.35~1.8トン積リーチタイプ電動フォークリフト「ジェネオR」に日本初となるリチウムイオンバッテリーを搭載したオプション車を設定し、9月より発売すると発表した。価格はオープン。
国内電動フォークリフト市場は、環境意識の高まりや大型物流倉庫の新設などを背景に拡大。1990年に28%だった電動車比率は2015年に55%と伸長し、今後も堅調な推移が見込まれる。その一方、現行の電動フォークリフトに搭載されている鉛バッテリーには「充電時間短縮」や「バッテリー管理の手間削減」などの課題があり、それらの改善が期待されている。
今回発売するリチウム電池搭載オプション車では、高効率な別置き急速充電器の採用により、充電時間を鉛バッテリーの1/8となる約1時間に短縮。昼夜勤で使用するなど稼働率を高めることができるほか、鉛バッテリーの交換作業が廃止されることで作業者の負担を軽減する。また、鉛バッテリーで必要な精製水の補水作業や清掃といったバッテリー管理も不要。さらに鉛バッテリーに比べ電気代を約20%低減、バッテリー管理とあわせてランニングコストを低減する。
なお、新機種にはフォークリフト向けテレマティクスサービス「TOYOTA T_Site」を標準搭載。現場における車両やオペレーター毎の走行・荷役時間やバッテリーの使用状況などを把握できるほか、車両への衝撃回数やレベルを検知し、フォークリフト作業の安全管理をサポートする。