ホンダは8月25日、スポーツカー『NSX』の日本での受注を開始した。3.5リットルV型6気筒ツインターボエンジンに3モーターを組み合わせたハイブリッドカーで、開発責任者のホンダR&Dアメリカのテッド・クラウス氏は「競合車はない。これははっきりしている」と言い切る。
クラウス氏は「NSXは電動化技術を導入したスポーツカーになる。電動化技術を使ったスポーツカーは他にもあるが、NSXに関しては新しい価値を提供し、それに技術を載せた車だと考えている。技術のための技術のための技術を載せているのではなく、ドライビング・エクスペリエンスを実現するための技術を搭載したスポーツカーである」と説明。
具体的には「エンジンとモーターそして加速、ブレーキ、ステアリングを統合的に制御しているのはNSXだけ。マクラーレンやポルシェ『918』にも電動技術が一部採用されているものの、それらは独立して作動しており、NSXのようにフロントとリアの駆動をバランス良くコントロールしているものではない」と指摘した。
またNSXのユーザーに関しては「特定することは大変難しい」とした上で、「タイプとしては4~5種類あると思うが、その中心となるのが、まず技術に興味がある人。それから何か特別な製品を買って、実際にそれを買うだけではなくて、運転したいと思う人。さらに先進的なプログレッシブな考え方を持っている人」と話した。
新型NSXの日本での価格は2370万円となっている。