デンソーの人工知能プロジェクト…ねらいは車載器とIoT

自動車 ビジネス 企業動向
デンソー AI R&Dプロジェクト
デンソー AI R&Dプロジェクト 全 7 枚 拡大写真

デンソーは25日、人工知能研究の権威、カーネギーメロン大学の金出武雄教授と技術顧問契約を結んだことを発表した。関連して、同社が取り組む「AI R&Dプロジェクト」について記者向けの技術説明会が開催された。

【画像全7枚】

このプロジェクトは、人工知能分野の技術、とくに機械学習を製品に応用することを目的としている。研究対象としているのは主にADASと生産工場におけるIoT。ADASのセンシング、自動運転の判断、ドライバーの状態認識にニューラルネットワークによる機械学習、ディープニューラルネットワーク(DNN)によるディープラーニングを適用する(デンソー 技術企画部 担当部長 岩崎弘利氏)。

IoT分野への人工知能技術は、生産工場の多くの設備や機器をセンシングし、工場の稼働状況や異常の検知、機器の故障予測などに役立てるものだ。

人工知能・機械学習の研究そのものは1960年代から行われており、デンソーでも基礎研究所を開設した1991年から25年ほどの歴史があるという。デンソー 常務取締役 加藤良文氏によれば、その中で今回のプロジェクトは、デンソー(技術企画部)、基礎研究所、デンソーアイティーラボラトリという3社合同で進められている。活動拠点は東京本社やデンソーアイティーラボラトリなど東京とする。海外では、北米のDENSO INTERNATIONAL AMERICAだ。これは、人工知能研究のコミュ二ティに近い所という理由だが、EUとの連携も考えているという。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタが米国製3車種を展示へ、日本にない『タンドラ』『ハイランダー』『カムリ』に乗り込める…S耐最終戦
  2. 「ソウルレッド」も完全再現!クルマ用塗料を使ったマツダ公式『ロードスター』スマホケース発売
  3. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  4. 日産のピックアップトラック、『ナバラ』新型が11月19日デビューへ
  5. ポルシェ『911 GT3ツーリング』、コロンビアの熱帯雨林をテーマにした「オセロット」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る