【トヨタ プリウスPHV 新型】世界初の駆動用ソーラー充電搭載…1日最大6.1km走行分を発電

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プリウスPHVのソーラーパネル
プリウスPHVのソーラーパネル 全 8 枚 拡大写真

トヨタ自動車は、今冬に発売する新型『プリウスPHV』の報道関係者向け試乗・技術説明会を開いた。注目の新機構のひとつに、量産車では世界初となる駆動エネルギー用の「ソーラー充電システム」がある。

ルーフ上に最大出力180Wのソーラーパネルを搭載、駐車時の発電分はソーラー用の小型バッテリー(ニッケル水素式)に充電した後、まとめて駆動用のバッテリー(リチウムイオン式)に送る。小型バッテリーに一時保管するのは「バッテリーシステム全体の電力消費を抑え、効率よく蓄電するため」(開発担当者の平野高弘・統合電子システム開発室主任)の工夫だ。

名古屋地区の年間日照データを基にした試算では、1日当たりのソーラー充電で平均2.9km、最大では6.1kmのEV(電気自動車)走行ができるという。最も良い条件で充電した日は、自宅から約3km先の目的地まで往復できるエネルギーを貯めることができる勘定だ。

一方、走行中の発電分は12ボルトバッテリー系統に供給してオーディオなど補機類の電力とし、駆動用バッテリーの電力消費抑制につなげる。プリウスPHVの開発責任者である豊島浩二・製品企画本部チーフエンジニアは、ソーラーシステムの導入には「開発当初からこだわった」と振り返る。自宅での充電が難しいマンション住まいの顧客にも「PHVに乗っていただきたい」と思ったからだという。

このソーラーシステムは、最量販グレードと想定している「S」にオプション設定する。車室内の液晶パネルには、発電中の出力レベル(W)や累計の発電電力量(Wh)も表示できるようにしており、演出も楽しい。

《池原照雄》

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