【新聞ウォッチ】三菱航空機の「MRJ」空調トラブルで2日連続の引き返し

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年8月29日付

●車に自転車保護性能、国交省衝撃軽減へ基準追加(読売・1面)

●MRJ連日トラブル、空調異常で引き返す(読売・2面)

●アフリカの経済改革促進、TICADナイロビ宣言採択(朝日・1面)

●自動運転に「日本基準」国交省世界標準狙う(毎日・3面)

●6分の1のリアル、粘土でクラシックカー、元美術教師歳月まで表現(東京・30面)

●内閣支持率62%に上昇、マイナス金利「評価しない」47%(日経・1面)

●環状交差点安全も景観も、全国58か所に導入ルール周知課題(日経・39面)

ひとくちコメント

いったん南西の海上へと向かった大型で強い台風10号が「Uターン」して戻ってきたが、Uターンは台風ばかりではなかった。

三菱航空機が開発中の国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」が8月28日、本格的な飛行試験のために愛知県営名古屋空港からアメリカ大陸に向けて離陸したが、飛行中に空調システムの故障が検知されたことから、2時間15分後には同空港に引き換えしてきたという。

前日の27日にもアメリカを目指して離陸したあと、同じく空調システムのトラブルで引き返しており、2度にわたって飛行を中止するという異例の事態となっている。

きょうの各紙も「MRJまた引き返し空調不具合、2日連続」(産経)などと大きく報じているが、三菱航空機では「原因の究明を急ぎ、飛行の再開は点検結果を見て判断したい」という。

MRJは、これまでに第1号機の納入時期を4回も延期しており、再来年の納入に間に合わせるためにも、今後は速やかに機体をアメリカに移して、実用化に欠かせない「型式証明」取得には2500時間もの飛行試験を順調に行うことが不可欠となっている。

毎日などは、顧客の航空会社からは「さらなる納入の遅れが表面化すれば、MRJの一部注文を取り消し、他社製に切り替える可能性もある」との見方も出ていると伝えており、国産ジェットの開発の難しさが改めて浮き彫りになっている。

《福田俊之》

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