スカート下にアダプター? 東京メトロ日比谷線13000系担当者に一問一答

鉄道 企業動向
現行の03系(向かって左)と13000系
現行の03系(向かって左)と13000系 全 11 枚 拡大写真

1964年の東京五輪にあわせるように開業した地下鉄日比谷線。そこへ3000系、03系に次ぐ新車 13000系が2016年度中に走りだす。8月末、千住車両基地で、この電車の担当者に素朴な疑問をぶつけてみた。

--- 18mから20mへ、ずいぶん大きくなった感じがする。13000系が3ナンバー車、03系がコンパクトカーに見える。

「車体幅は03系とまったく変わってないのに、大きく見える。高さもそんなに変わってない。でもその2mの差は車内に入ると実感する。たった2mで、これだけ大きくなるんか、と」

--- あれ? 03系の連結器と、13000系の連結器のかたちが違う。

「03系は東急線との相互直通の名残で、自動連結器が付いている。13000系からは密着連結器でいこうと。これはまだ協議中だけど、今後は密着連結器に統一するという流れ」

--- 緊急時とか、けん引してもらう相手が自動連結器の場合はどうする?

「実はね、ほら、前面スカートの右下に箱が見えるでしょ。あそこに自動連結器のアダプターが付いている」

--- 03系と13000系で運用は分けたりする?

「いまのところ分けず、どのスジでも入れる。新旧共通の運用。ただ、『次は8両』『次は7両』といった駅の案内アナウンスなどを更新する作業などがある」

--- 車体が大きくなったぶん、軌道にも手を加えた?

「急カーブやホームの一部で工事を行った。すでに日比谷線内で13000系の試運転も行っていて、ちゃんと通れるようになっている。ほら、見て。車庫の線路も一部で剥がされているでしょ。これも13000系対応にあわせて」

--- 44本、すべて製造は近畿車輛で?

「いまのところその予定。機器類やモジュールによっては違いが出てくるかもしれないけど、組み立て、製造は近畿車輛で」

外装、車内を見て回って印象的だったのは、“ピアノブラック”に似た黒を随所に取り入れている点。“顔面”のブラックはルーフ部まで延び、車内の3画面ディスプレイの縁や、エアコン吹き出し口付近にもブラックが施されている。最近の新型車にはない“クールさ”かも。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る