【カーオーディオ雑学】「アウターバッフル」メリット研究編

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アウターバッフルの例。製作/マイスター一宮店(愛知県)。
アウターバッフルの例。製作/マイスター一宮店(愛知県)。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの“取り付け”に関するあれこれを解説している当コーナー。今週は、「アウターバッフル」についての第3回目として、これのメリットを考えていこうと思う。音のことからルックス面に至るまで、全方位的に検証していく。

ところで、音についてのメリットは、#01の「概要編」の中でも簡単に解説させていただいた。そこでは、「スピーカーから発せられる音を、ロスなく、ダイレクトに車室内に届けられるから」有利だと記した。サウンド面でのメリットは、ほぼこれに集約できる。振動板が発した音を、ロスなく車内に取り込めたほうが、絶対的に有利なのだ。

対して、「インナーバッフル」で取り付けた場合、スピーカーから発せられた音が内張りパネル内に流れ込むリスクが高まるのだが、音がパネル内に入り込むと、少々やっかいなことが起こり得る。懸念される事柄は2つ。1つ目は、スピーカーの裏側から発せられた音と交わることで、キャンセリング(打ち消し合い)が起こること。2つ目は、内張りパネルをビビらせてしまうこと。

アウターバッフル」にすれば、上記のリスクが回避できるのである。

ちなみに、「インナーバッフル」で取り付ける場合でも、内張りパネル内に音が入り込まないように、さまざまな対策が講じられている。例えば、内張りパネル面ギリギリまでスピーカーを立ち上げ、内張りパネルに音が入り込むすき間をできるだけ作らないようにしたり、すき間ができた場合には、そこに防音材をかませ、回り込み量を減らしたりするなどがされている。

とはいえ返す返すも、そういった対策をしないですむほうが、音には有利なのである。

さて、「アウターバッフル」のメリットは、音以外にもう1つある。それは“ルックス”だ。純正のままの見た目が好きな人もいるとは思うが、「アウターバッフル」にしたついでに、スピーカーと連動するデザインを施した化粧パネルをセットしたり、造形に工夫を凝らすことで、どこまでもカッコ良く仕上げることが可能となる。光モノを入れてもいいだろう。やり方はさまざま考えられる。

派手目にするにせよシブ目にするにせよ、見た目がカッコいいかどうかは非常に重要だ。散らかった部屋で音楽を聴くのと、掃除が行き届いていてさらにはインテリアにも気が配られた部屋で音楽を聴くのとでは、気持ち良さが大きく異なる。それと同じことなのだ。ドアがカッコ良く仕上がれば、気分も上がり、音楽の感動も増すはずだと思うのだが、いかがだろうか。

さて、「アウターバッフル」についての考察は以上だ。次週からは新たなテーマで解説を続けていく。お楽しみに。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート3「アウターバッフル」#03 メリット研究編

《太田祥三》

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