【ルノー トゥインゴ 試乗】フランス流、真面目な実用車…島崎七生人

試乗記 輸入車
ルノー トゥインゴ インテンス キャンバストップ
ルノー トゥインゴ インテンス キャンバストップ 全 9 枚 拡大写真

リヤフェンダーの膨らみはリヤエンジン(厳密にはミドシップだったが)繋がりで、往年の『5ターボ』のモチーフを引用したもの。そう聞かされると、意外にもマニアックな要素に、ほほぅと軽く感心させられた。

【画像全9枚】

「男性ユーザーも乗れるよう“チンク”のようなキャラクターにはしなかった」のだそう。チンクはタイムレスさ、クラスレスさが持ち味だとは思うが、その話は置いておき、初代のようなキャラを前面に立てたスタイルではないことは確か。スロベニアの同じ工場で生産される『スマート・フォーフォー』以上に常識的なルックスは、先代の進化・発展型にも見える。

が、2代目『ルーテシア』を出自に仕立てた先代に対し、RR(リヤエンジン・リヤドライブ)とし、4ドアでもあるなど、出来はまったく別モノ。前後異サイズ15インチタイヤ(前:165/65、後:185/60)は、後輪でクルマを安定させ、全輪でしっかり直進を出す設定で(前後荷重は前:470/後
560kg)、ホイールベースが2490mmあるから、高速走行の安心感も十分。乗り味も適度におっとりとしたもの。他方で切れ角49度の前輪は最小回転半径4.3mと小回りも効かす。

3気筒0.9リットルターボと6速デュアルクラッチは、クルマを軽々とスムースに走らせる。タコメーターはないが、通常は余分にエンジンを回す必要はなく、エンジンルーム直上のラゲッジスペース床に厚さ36mmのウレタンフォームを敷くなどして、走行中のノイズ、振動も小さくていい。

プウーンとルノーの新車の匂いのする室内は、フォーフォーがインパネを布張りにしているのに対し、樹脂部品主体でシンプルでポップなまとめかた。前席はアイポイントが『キャプチャー』並の1290mmとアップライトな着座姿勢自体、きわめて真面目なコンパクト実用車のそれで、視界もよい。後席はシートサイズが小さめで、スライド機構なしだが足元スペースは十分とってある。ラゲッジスペースは実用的で、後席(と助手席)を倒せばスペースはさらに拡大させられる。開口部が大きいキャンバストップは、コンパクトカーだからこそ欲しい開放感が気持ちいい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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